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内容説明
滑稽、悲哀、苦悩、歓喜、陶酔……。奇蹟としか言いようのない深い洞察力によって人間のあらゆる感情を舞台の上に展開させたシェイクスピアの全劇作を生きた日本語に移した名翻訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まふ
103
ジュリアス・シーザーがブルータス他の反対派に刺殺され、跡を継ぐオクタビアヌスの攻撃に敗れて自刃する、という有名な史実に基づく史劇。シェイクスピアはこの骨子を「プルタルコス英雄伝」から取り、いくつかのオリジナル場面も加えているようだ。興味深いのは第4幕第3場のブルータスと義弟のキャシアスとのお互いの人格をかけた長い口論の場面。どういうわけか「決裂」とならず友好関係が戻ってしまう。なぜこのような数ページにわたる口論場面をわざわざ入れたのか。不思議だ。かくして、シェークスピアは読むほどにいろいろと楽しいです。2023/07/29
Major
35
【Note2】1.ブルータスの苦悩: 「キャシアスにシーザーを倒せとそそのかされてから、 おれは一睡もしていない。 恐ろしい行為を、はじめて心に思い浮かべてから、 それを実際にやってのけるときまで、そのあいだは まるであやしい幻だ、忌まわしい悪夢だ。 精神の支配者たる理性と、その臣下たる感情が 激論を戦わせはじめる、そうなるとこの人間という一個の世界が、小さな王国のように、 内乱状態におちいってしまう。」(第2幕1場)→ 2026/02/23
Major
33
シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』(1599年頃制作•上演)は、中期の歴史劇から「四大悲劇」へと向かう過渡期の傑作である。そしてまた、その人物造形の在り方において、四大悲劇の重要な登場人物の性格や行動の萌芽となる要素を多分に含んでいる。この作品の登場人物たちは、後の四大悲劇(『ハムレット』『オセロー』『リア王』『マクベス』)の主人公たちが抱える内面的葛藤や悲劇的欠陥(ハマルティア)の「プロトタイプ(原型)」として見事に造形されている。以下に、主要な人物対照とその萌芽的要素をまとめてみる。→2026/02/23
マンセイ堂
21
作中に出てくる「お前もか、ブルータス!」という言葉は知っていたのですがその後にシーザーが「もはや死ぬしかないぞ、シーザー!」と叫んだのは、今回読んで始めて知りました。多くの裏切りの刃よりも、信頼した部下1人に刺された事実の方が、シーザーにとって、受け入れ難いものだったのですね。2013/07/06
アヴォカド
12
『ローマ人の物語』の該当巻を読んだ後でこれを読むと、シーザーやブルータスのイメージはこれに引っ張られてたんだなーということが、よくわかりますね。ところで、「あの気高いおからだも悲しみにあふれる杯だ」というセリフがありますが、もしやもしや、高橋和巳『悲の器』はここから…??今更だけど。でもまだ誰も指摘してなかったら大発見かも⁈ ( たぶんそんなことはないね)2021/01/27
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