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内容説明
滑稽、悲哀、苦悩、歓喜、陶酔……。奇蹟としか言いようのない深い洞察力によって人間のあらゆる感情を舞台の上に展開させたシェイクスピアの全劇作を生きた日本語に移した名翻訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まふ
103
初読。十二夜とはクリスマスから数えて12日目の夜の宴のことという。双子の美男美女兄妹セバスチャンとヴァイオラは船の遭難でバラバラに生還するが公爵家とオリヴィア姫とにそれぞれ仕え、お互いが取り違えられる事件はあったものの公爵と姫とにそれぞれ結ばれるというハピーエンドストーリー。シェイクスピアの劇としては軽め?せりふ回しが今回もしゃれており、さすがシェイクスピアであると思った。2023/07/25
ケイ
79
昨年に最後に読んだ本。今回は、ヴァイオラに注目。そして、エンブレムの示すもの。柳のエンブレムは、失われた恋。ヴァイオラは柳のそばで悲しいセリフを吐くが、柳で哀しい歌を歌うデズデモーナはもっと強烈だった。あちらは本当に悲劇だものね。さて、十二夜は、喜劇?どのジャンル? 道化がいいやねぇ2024/12/31
Major
40
シェイクスピアの喜劇『十二夜』は、双子の兄妹を巡る誤解と混乱を描きながら、人間の愛の在り方や自己認識の不確かさを浮き彫りにした傑作である。本作の特異性は、単なるドタバタ劇に留まらず、登場人物たちが「演じる」ことや「視覚的な記号」に翻弄される点にある。『十二夜』は①美しい詩的リズム②鋭い言語的機知、そして ウ③残酷なまでに清々しい人生観という三つの層が重なり合うことで成立している。オーシーノーの抒情性とオリヴィアの機知、そしてそれらすべてを相対化する道化の視点。→ 2026/01/07
ネロ
20
シェイクスピアお得意の、高貴な身分の娘による男装劇。シェイクスピアを読みなれた事もあるが、他の作品と比べても筋道がほとんど一直線で分かりやすく、時代背景に戸惑う事もなく楽しめた。しかし、どいつもこいつも美貌と地位に弱い(笑)。2023/08/27
LNGMN
16
男女入れ違えラブコメディ。キャッチーな台詞回しが小気味良い。愛の行方が縦軸ならば因果応報が横軸。スピーディーな展開に加え、どのキャラクタも愛らしいので何度でも読める好きな作品。映画版はヘレナ・ボナム・カーターがキュートで良い。 「とりかへばや物語」のように日本でも男女が入れ替わる作品はあるが、ジェンダー逆転には時代や文化を超える普遍的な面白さがあるのだろうか。2023/04/21




