白水Uブックス<br> シェイクスピア全集 リア王

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白水Uブックス
シェイクスピア全集 リア王

  • ISBN:9784560070284

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内容説明

滑稽、悲哀、苦悩、歓喜、陶酔……。奇蹟としか言いようのない深い洞察力によって人間のあらゆる感情を舞台の上に展開させたシェイクスピアの全劇作を生きた日本語に移した名翻訳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

118
単なるリア王の「老害・老人ボケ」だけとは言い切れぬ要素を含んだ重厚かつ強烈な一篇。シェークスピアらしく「たった一言」に反応してすべてがひっくり返ってしまう浅はかな世界もさることながら、姉二人の根っこからの「悪人」を当初から誰も見抜いていなかった、という設定が恐ろしい。荒野をさまようリア王の姿は誰しもが意識し感じる荒涼感を現わしているようでもあり、我々にも心に痛く届く。物語はシェイクスピアとしてはかなりの重層化構造になっており、人々の魂や想いが錯綜しつつ飛び交って重い。見事な古典劇である。2023/12/13

tulip

42
シェイクスピアの四大悲劇「オセロー」「マクベス」「ハムレット」と読んでいよいよ「リア王」。はるか彼方の記憶、ワタクシメが小6の頃に教科書に載っていたリア王は最後に末娘に引き取られてハッピーエンドだったはず。何故、四大悲劇と思っておりました。あら、びっくり、あの方もこの方も亡くなってしまうのですね。リア王親子、グロスター伯爵親子、共に 愛情の在り方を問う物語でした。2025/11/11

♪みどりpiyopiyo♪

42
読書会に向けて、訳違いで読み比べ♪ 物語の感想は→ https://bookmeter.com/reviews/85258058  ■この白水Uブックス版は、1983年 英文学者で演劇評論家の小田島雄志訳。スムースな訳は読みやすいんだけど、光文社版と比べると、意味や情景、舞台のダイナミックさ等を読み取りにくいかな。■巻末の解説は、英文学者の上野美子さん。シェイクスピアの戯曲と上演、批評などを時代背景と共に語ってて、なるほどなーって思いました ( ' ᵕ ' ) (1604〜1609年?、1983年 訳)2019/11/15

Major

37
【言葉という名の自己疎外 ―『リア王』の産声から死の連鎖へー 】(Major. 2026.3.31) [1. 「量化」の罠と「無」の予言 ―『リア王』における言葉の不条理性] シェイクスピア随一の傑作における不条理性は、ちくま文庫の松岡和子氏も解説で触れているが、本質的には「言葉による心の量化」に根差している。愛情、慎み、敬虔。あるいは怨恨や怒り。それら不可視の情動を、いかにして言葉という尺度で計量できよう。父リアの退位後を案じ、慎み深く愛するコーデリアに、その想いを尽くせる言葉など存在した筈もない。→2026/03/31

Major

35
【言葉という名の自己疎外 ―『リア王』の産声から死の連鎖へー(2) 】(Major. 2026.3.31) [3.言葉という名の自己疎外 ―『リア王』の産声から死の連鎖へ] ふたたびリアは言う。「人は皆、泣きながら生まれてくる」と。しかし、この言葉だけでは足りない。正確には「人は皆、泣きながら生まれ、生きながらなお泣き続ける」のだ。シェイクスピア随一の傑作『リア王』は、いわば「泣きのポリフォニック(多声楽)」である。劇中の至る所で、誰もが泣いている。喚き、罵り、嘆き、すすり泣き、哭き、叫び、忍び泣く―。→2026/03/31

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