白水Uブックス<br> シェイクスピア全集 ペリクリーズ

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白水Uブックス
シェイクスピア全集 ペリクリーズ

  • ISBN:9784560070338

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内容説明

滑稽、悲哀、苦悩、歓喜、陶酔……。奇蹟としか言いようのない深い洞察力によって人間のあらゆる感情を舞台の上に展開させたシェイクスピアの全劇作を生きた日本語に移した名翻訳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

339
本編は悲劇にも喜劇にも該当しそうもなく「ロマンス劇」に分類されているようだ。大筋を言えば、タイトルロールのペリクリーズが海原を遍歴する物語であることからすれば、ユリシーズ(オデュッセイア)が下敷きになっているのだろうかとも思うが定かではない。また、発端の謎解きによって王女を得る云々は、プッチーニのオペラ「トゥーランドット」の物語を想起させるが、これも後が続かない。紆余曲折の末に、最後はめでたく大団円を迎える。その存在がなければ成り立たなくなるくらいに説明役の詩人ガワーが劇の進行をつかさどる。2022/03/26

まふ

91
喜劇でもなく悲劇でもない「ロマンス劇」に分類されるという。詩人ガワーが舞台まわしで重要な役割を果たす。近親相姦で始まるがペリクリーズが登場するに及んでダイナミックな展開となり、スケール感のある芝居となる。様々な劇的要素を取り込んだためか物語としてはドキドキ感もあって楽しめる。マリーナが売春宿に放り込まれてどうなるのだろう、と心配するが、逆に悪辣な連中を折伏して自らの純潔を保つ、などとまさにおとぎ話的な痛快さであった。2023/10/06

Major

35
【Note4】(3)「マリーナ: 私はこれでも処女の身です、むごい運命のために、このような薬よりも高い値段で病気を売っている汚らしい店に流れ着きはしたものの、このからだは清いままです。もし神々がこの汚らしい場所から私を救い出してくださるなら、この身は清らかな空を飛ぶ鳥のなかで、いちばん卑しい鳥に変えられてもかまいません。」(第4幕第6場) “That am a maid, though most ungentle Fortune Have placed me in this sty, where,→2026/03/26

Major

32
【Note1】本作品は1608年に初演されたウィリアム・シェイクスピアの戯曲である。シェイクスピア存命時から非常に人気があったらしい。「最近大評判の芝居」と記された初版本が1609年に出版されたという。後期ロマンス劇の先駆けとなった『ペリクリーズ』(Pericles, Prince of Tyre)は、長らくその真偽や劇作上の不備が議論の対象となってきた作品である。ジョージ・ウィルキンズとの共作説が有力であり、前半のぎこちない展開と後半の圧倒的な叙情性の対比は、劇作家としての変遷を物語る。→2026/03/26

Major

31
【Nite3】3. 言葉遊びの台詞《卑俗な現実•不実による道徳性•聖性の逆説的強調》『ペリクリーズ』における言葉遊び(Puns)は、中期の喜劇に見られるような才気走った知的な遊戯とは一線を画している。特に第4幕、マリーナが売春宿に売られる場面での言葉遊びは、極めて残酷で卑俗な現実を照射するために使われる。売春宿の主(パンダー)や女将、下男のボールトたちは、マリーナを「商品」として扱い、卑猥な二重意味を持つ言葉を連発する。→2026/03/26

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