白水Uブックス<br> シェイクスピア全集 ヴェローナの二紳士

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白水Uブックス
シェイクスピア全集 ヴェローナの二紳士

  • ISBN:9784560070086

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内容説明

滑稽、悲哀、苦悩、歓喜、陶酔……。奇蹟としか言いようのない深い洞察力によって人間のあらゆる感情を舞台の上に展開させたシェイクスピアの全劇作を生きた日本語に移した名翻訳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

94
ヴェローナの若きヴァレンタインとプロテユースの友情と恋の物語。ヴァレンタインとシルヴィア両人の愛情は強いが、プロテユースはふらふらしてジュリエットを捨ててシルヴィアを得ようとする。最後はプロテユースが改心して元のサヤに収まるものの、全体が「あらすじ」的に雑な感じで、場面ごとの深みが無いまま進み、本来のシェークスピアらしさが希薄。プロテユースとの友情は復活するが、この男はこれからも信用のおけない軽薄な人物であるように思え、この作品の魅力を阻害している。上演の機会の少ない作品である所以が妙に納得できた。2023/08/10

Major

36
【No.3】3. 言葉遊びの台詞《卑俗な笑いによる相対化》本作における言葉遊び(Puns)は、主に召使のスピードとランスによって担われる。彼らの言葉遊びは、主人たちの高潔(かつ独りよがり)な愛の言説を、肉体的・卑俗な次元へと引きずり下ろす「批評」として機能する。特に有名なのは、ランスが自分の犬クラブについて語る場面である。→2026/03/24

Major

34
【Note1】シェイクスピアの初期喜劇『ヴェローナの二紳士』(The Two Gentlemen of Verona)は、若き劇作家が「愛」と「友情」という二つの至高の価値観を天秤にかけ、その衝突と調和を模索した瑞々しい野心作である。本作は、後の『ロミオとジュリエット』や『十二夜』に見られる変装、追放、森での再会といったシェイクスピア喜劇の定番要素の原型が詰まっている。本稿では、本作のテーマ、韻律、言葉遊び、そしてそこに投影された人間観について考察する。→ 2026/03/24

Major

30
【Note2】さて、二つ目の例は、追放を命じられたヴァレンタインが、シルヴィアとの別離を嘆く場面である。この場面は、追放を言い渡されたヴァレンタインが絶望の中で語るものである。規則正しい「弱強五歩格」のリズムが、彼の切実な鼓動のように響くと同時に、洗練された修辞が若々しくもいささか大仰な(それゆえにシェイクスピアらしいリアリズムを持った)恋の熱狂を伝えている。→2026/03/24

有沢翔治@文芸同人誌配布中

16
シェイクスピアは難しいと思われがちですが、そんなことはありません。この『ヴェローナの二紳士』は典型的なラブコメ。友人の恋人を好きになって……というあらすじは現代でもあるような?2018/03/18

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