内容説明
[著者のことば]
「犯罪の陰に女あり」という言葉がある。小説の世界だけでなく、女性の存在が招いた事件は、実際に多い。
色紙には、「人生は愛と友情と裏切りで成り立っている」と、書くことがある。男の側からすれば、「愛」と「裏切り」から連想されるのは、「悪女」ではないだろうか。
「悪女」といっても、さまざまなタイプがある。男を惑わす小悪魔のような女性や、氷のようなハートを持つ女性も、悪女と言えるかもしれない。
本書は、「悪女」をテーマとして短編を集めてみた。十津川の前に現れるのは、どんな悪女だろうか。
十津川vs魔性の女たち――。
銀座クラブママ、流行作家の妻、社長夫人……。
立ちはだかる美しくも恐ろしい罠!
人材派遣会社の社長・山際卓郎には殺したい女がいた。銀座クラブママの結城あやだ。彼女の人脈と資金面の協力で山際は成功したのだが、それを恩に着せた言動が目立ってきたのだ。山際は殺害計画を練った。六本木のあやの自宅に青酸カリ入りワインを置き、自分はアリバイ工作のため東京を離れるというものだった。あや死亡の吉報を出張先の大阪で待つ山際。だが、入った連絡は、あやが若いタレントの愛人を毒殺したというものだった……。意外な展開の結末は?(「だまし合い」)。
十津川が「悪女」に挑む傑作短編集!
【収録作品】「だまし合い」「阿蘇幻死行」「白い罠」「鬼怒川心中事件」
※「十津川警部」シリーズと作品の楽しみ方がさらに広がる解説も収録![解説:小梛治宣]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
80
短編4話。初出は「だまし合い」、他は既出「阿蘇幻死行」(下田情死行、十津川警部捜査行 阿蘇・やまなみ殺意の車窓)、「白い罠」(死者に捧げる殺人、十津川警部の事件簿、十津川警部推理行)、「鬼怒川心中事件」(伊豆・河津七滝に消えた女 十津川警部の叛撃、十津川警部捜査行 愛と幻影の谷川特急)。だましあいは、罠に嵌めるつもりが、逆に嵌まった話。白い罠は、男の方が悪い話ではないか。2014/11/12
尾塚
3
十津川警部シリーズ。女性が関わる殺人事件短編4話。西村作品ってベテラン作家だけあって、ストーリー展開は安定していてそれなりにっていう感じですかね。特に印象に残ったのは、「鬼怒川心中」かな・・。どうもこれで殺人容疑で逮捕出来るのかな?とも思うけど。証拠不十分じゃないのと。まあ、あまり細かいこと言っていたら十津川警部も困ちゃうんだろうな。それなりに楽しめたました。2014/07/28
たかひー
2
★★★ まあまあいつもの展開。ある意味安心感が。2016/03/07
さるきち
0
十津川警部ものとしては、無理筋が少なめだった。短編のほうがしっかりしていて良い作品が多いような気がする。2017/05/04
えるもる
0
西村京太郎さんの小説を読むのは初めて。どのお話もトリックがしっかりしていて面白かった。2016/10/07
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