内容説明
人気模型作家・大島祐輔が多摩川で刺殺された。現場にはジオラマ・コンテストへの出品作「転車台のある風景」が燃やされた痕跡が!捜査を開始した十津川警部は、転車台のある天竜二俣駅に飛ぶ。そこでは三カ月前、小島が想いを寄せる女性が変死していた。二つの事件の関連は?手がかりが掴めないまま、混迷を深める捜査。十津川は犯人をあぶりだす罠を仕掛けた…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
129
よくぞこんなに「ジオラマ」尽しのストーリーを考え出したものだなと驚かされ結果的に楽しく読めましたね。そもそも小島が天竜二俣駅の転車台をジオラマのモデルに選んで調査に訪れた同じ日に昔愛していた女性が偶然に都合良く出掛けて来るだろうか?十津川警部が犯人に仕掛ける随分とトリッキーな罠に警視庁が現実にGOを出すだろうか?は疑問ですが、でもフィクションだから全て許されるのですし著者が自由奔放に発想を広げてノリに乗って書いている意気込みが伝わって来て最後にはそういった固い事はどうでもいいやという気持ちになりましたね。2018/02/11
チョコザイ
10
西村京太郎さん初読み。出先で急遽買った1冊。句読点がやけに多かった。犯人は意外な人物だったのでビックリ。殺人の状況とか背景をもっと詳しく読みたかったな。2016/11/20
aaboo
2
まあまあ楽しめた方の作品だと思った。2024/01/16
mercury
2
あまりに大胆な作戦を立てる十津川警部!惜しい才能を持った人が被害者だった。2014/01/15
六花
1
初西村京太郎作品。地元の話だったのでこの作品をチョイス。丁寧な取材に基づいているのか、細部まで書き表す文章表現を手広く展開している印象を受けた。また、句読点が多いな、とも思った。 内容に少し触れてしまうが、途中でジオラマを希望者全員に配布するという場面で矛盾を感じ、未だにそうした理由が分からずに困っている。 こういった分野の小説を読まない読書傾向のせいなのか、単純に頭脳が足りていないのか…。2015/01/17