内容説明
「小樽へ行く」という手紙を残して元刑事・佐々木が失踪した。十津川の制止を振り切り、小樽へ向かった佐々木の一人娘・季見子は、原因が20年前の事件にあることを知る。直後、鍵を握ると思われた行商の老婆が殺され、季見子の周辺にも不審な男が…。やがて佐々木の他殺死体が東京で発見された時、十津川の胸中に、かつて佐々木が担当し、警察が闇に葬った連続殺人が浮かぶのだが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
28
久々に西村京太郎さんの本に手を伸ばす。ネットで十津川警部シリーズを読む順番でこれを読め!と薦めていたので読んでみた。これから読む理由はよくわからないけど、携帯もネットも出てこない昭和チックな内容が私にはあっていたようで一気読み。久しぶりに満足した気分。上下巻でまだ事件の解明には至っていないが、警察という組織と政治家、いつの時代も陰で手を結びたがる内容にこれは物語だけではなく現実社会でもあり得ることなのかもと少し怖くなったり。行商のおばさん…私が高校生の頃も普通に駅で見かけて私もしょっちゅう買い物してたな。2023/12/22
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
5
平成23年10月20日 初版2017/02/18