内容説明
新宿でパチンコ店社長が殺され、従業員の三宅修が現金五百万円とともに消えた。一方、女子大生の江見はるかは、起業資金一千万円を貯め、新潟に帰郷しようとしていた。この二人の男女が、二三時九分発新潟行き快速「ムーンライトえちご」から失踪。十津川警部は、同列車に乗っていた不審な女性五人組の影を掴むが!? 震災の傷跡残る北国の街に浮かび上がる構図とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
伊瀬有佐
10
うーん、いまいち……。殺人事件っていうより、誘拐メインだったからかな? 読むのがしんどかったです。/冒頭で文子さんがオムライス連呼するから、オムライス食べたくなりました。2011/01/18
ビスコ
5
新潟県中越地震の後に書かれた作品。これに加えて、その後には中越沖地震にも見舞われた新潟だが、それらの復興パワーには目を見張るものがある。「震災後のイイハナシに便乗した」と言われればそれまでだが、西村京太郎先生が本作を書いたのは、そんな中越地震復興へ向けて、先生なりの応援なのではないか、と思う(東日本大震災も、三陸鉄道で書いてるし)。個人的にも、西村京太郎先生の名前を初めて知った作品なので(ただし、初めて読んだ作品ではない)、大変印象深い作品。なんとなく、描写が少ないかな、という印象を受けた。2014/03/30
ルナ
4
中越地震被災という現実の出来事の新潟を舞台に繰り広げられる捜索劇&捜査劇。 久々に橋本も出てきて楽しめた。2014/08/09
虎ノ介
3
殺されるのは1人だけで、誘拐事件がメイン。十津川警部の元部下橋本が登場します。2017/05/29
kaizen@名古屋de朝活読書会
3
登場人物の行動,性格,背景があいまい。 最初の殺人の必要性が分からない。 殺害後の心理描写がないのも不自然。 女性の誘拐事件でお金を強奪する方法が不明確。 犯人と被害者の会話を入れれば,もう少し具体的になったかも。 西村京太郎にしては、一貫性がない。 山村美紗が亡くなったのが少し打撃になっているのかも。2012/05/16