内容説明
忽然と消えた美人乗客───大胆なトリックに、十津川警部が挑む!大井川鉄道のSL急行「かわね路」号展望デッキから女性客が姿を消した。翌日、大井川河畔で溺死体で発見されるが、彼女は東京で起こった宝石商殺しの容疑者と判明。犯行を苦にした自殺か? 目撃証言から静岡県警は他殺の線を否定。だが偶然同乗していた亀井刑事の話から、十津川警部は重大な不審点に気づく。事件には周到な罠が!(表題作「展望車殺人事件」より)。著者ならではの秀作を満載したトラベル・ミステリーの会心短編集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MASA123
10
図書館で借りた本は、ノン・トラベル「わが愛知床に消えた女」という5編の短編集で、その中の1作「復讐のスイッチバック」のレビューです。初出1984年の作品。スイッチバックの停車時間を利用した犯罪で、携帯電話も、デジカメも、監視カメラもない時代の話。国鉄は乗車率20%の4両編成気動車を走らせていた(数年前に同じ線区に乗ったときは2両編成)。ご当地のトラベルミステリーはキオスクに必ず置いてあって、列車の中でよく読んだものです。 旅行中の写真が重要な手がかりで、十津川警部は現像できるまで待っていますね。 2022/06/27
ルナ
3
5つの短編からなる1冊。 短編でも西村作品独自の安定感と世界があるし、表題作の「展望車殺人事件」の終わり方が良かった。2014/02/26
キャサ
1
短編集
二分五厘
0
1986.10.4
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
0
平成26年 2月20日 初版2015/12/20