内容説明
時計会社の社長令嬢・楠木かおりが、人気の欧風列車サロンエキスプレスから、忽然と姿を消した。「京都号」と名付けられたその列車は、豪華なパノラマカーとコンパートメント車両で構成された、七両の臨時列車だった。かおりは新製品ペア・ウォッチの売り出しキャンペーンの責任者として八十組のカップルを「京都号」に招待し、終着駅の京都に向かっていたのだ。殺人か? それとも誘拐か? ゆかりには失踪や自殺の動機はないのだ。彼女はいかにして姿を消したのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
17
時計会社社長・楠木のもとに脅迫状が届いたため、社長令嬢・かおりが乗る臨時特急列車に彼女の警護目的で潜入した三沢刑事&北原刑事。道中、ちょっとした騒ぎを起こした女性がトイレで死亡しているのが発見され、終点京都に列車が着いた時には警護対象のかおりの姿が消えていて…。時刻表とにらめっこして解決するタイプのミステリでなかったのが意外!実は、列車内で亡くなった女性の他に事件関係者数名も殺害されてるんやけど、どことなくゆるい空気が。これも犯人の描いたシナリオのせいか?それにしても、警察もナメられたもんだわ(^^;;2018/08/07
飛鳥栄司@がんサバイバー
15
既読の『萩・津和野に消えた女』の動機が重なるが、犯行が異なるストーリー。ワールド時計なる会社が企画したイベントで走る臨時特急「京都」号で殺人と誘拐が起こるが、大した捜査もせずにシレッと肝心なことが終わってしまう。何か複雑そうな誘拐にスポットはあたらず、あちらこちらで起きる殺人事件に翻弄されつつもなし崩し的に、一旦すべての解決を見る。しかし十津川警部の納得感が得られず、突拍子もない思いつきが事件の真相だったりと、作者独特の作風は健在。プロットがいいのに、なぜこんなにも凡作になってしまうのか。2021/08/11
ロバくん
3
西村さんの作品はこれで3作読みました。 どれも必ず場所を隔てた複数の殺人事件が発生するんですね。 今回は犯人とその動機が想像できてしまったので少し残念でもあり、やっぱりね。 と嬉しくなったりもしてミステリーを犯人当てクイズのような形で楽しめました。 本作は、新人の北原早苗という刑事が登場するのですが、これが女性で刑事で新人らしい表現で気になりました。 後半では登場が減り、何の進展、変化もなく終わってしまい余計に気になっています。 気楽に読める内容なので、機会があれば他の作品も読んでみようと思ってます。2016/06/01
ハロー
1
あれ?北原早苗だったっけ?どこかで北条早苗になってたような・・・まぁ、いいか。2015/06/23
kenkou51
1
長編 北条早苗の前身の北原早苗が初登場します。当初は男嫌いでフェミニスト的な雰囲気を漂わせていたんですね。今と性格がだいぶ変わっています。2013/03/12
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