内容説明
氷雨の浅草寺境内で若い女性の全裸死体が発見された。太股には、上品な顔立ちとは不釣り合いなバラの刺青が彫られていた。十津川警部が、ある女性の空白の3年間を追う、迫真のサスペンス大作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
55
浅草寺で見つけられた女性の死体。 太股には刺青が入っており、十津川警部は女性の身元から事件を捜査していく。 この作品は十津川警部のプライベートが関わってくる。 それは婚約者であり、現在は距離を置いている存在。 密接に事件に絡むと同時に、失踪という形で行方をくらます。 結局十津川は向き合うことが出来ず、表面上事件の捜査が大事というスタンスを崩さず。 後の十津川警部を語る上でも重要なエピソードになるが、後味を含め何とも思い余韻が突き付けられる。2024/05/13
朱雨
10
十津川シリーズ。旧家のしがらみというのか、名家ってそんなに大事なものなのだろうかと疑問に思わされる作品でした。十津川にいつの間にか婚約者がいる展開にまず驚き、軽い気持ちで読み始めましたが、終始暗い気持ちにさせられました。登場する女性たちが悲しすぎます。2023/01/13
グリーン✵ドラゴン
2
若い女性の遺体が発見され 手がかりは薔薇の刺青 そこから十津川が事件を捜査する。 その女性の空白の時間を追い求めるうちに十津川の恋人が、事件に巻き込まれていく。 早くから犯人はわかるがなかなかそこまで到達せず推理も今一歩のところ、読んでいるこちらも早く! となってしまう 西村京太郎の小説の中でもベストといえる話ではないだろうか? 特にラストと後味の悪さ 再読すべき小説だと思う2012/06/08
コング
1
十津川警部の経歴において重要な一冊……のはずなのだが、どうもこの本の十津川警部は、鉄道ミステリーで活躍する十津川警部と同一人物とは思えない。初期は作品ごとに設定が変わったりしていたとはいえ、違和感が大きい。特に婚約者・岩井妙子への態度が。 心が通わない岩井妙子と、以心伝心なカメさんを対比するような文章も多く、カメさんが女だった良かったのにと思ってしまう。そう思うとこの本は、出張捜査先でカメさんと同じ旅館の同じ部屋で布団を並べて眠る描写が多く、なにやら意味深な気もしてしまうところ。2025/06/28
ぽんかん
1
こういうのでいいんだよ、というミステリー。警察ものは苦手だが、これは好きです2021/10/30
-
- 電子書籍
- 偽りの田舎令嬢、幼馴染みの王子様を攻略…
-
- 電子書籍
- 悪役令嬢は溺愛ルートに入りました!?(…
-
- 電子書籍
- 総合的研究 数学II・B記述式答案の書…
-
- 電子書籍
- うしろの正面カムイさん【単話】(20)…