内容説明
十津川警部の旧友、原口が長崎・雲仙で死体として発見された。彼は生前、何かにひどく怯えた様子だったという。捜査が進むうちに、勤務先の音響メーカー・メディアX社に関するきな臭い噂が届く。原口は死の直前、出版社宛にメディアX社の所業を告発する手紙を出していたのだ。真相を探ろうとする十津川の前に立ちはだかる妨害の数々。そして十津川は何者かの手によって拉致されてしまうが……!?十津川警部、最大最悪の危機!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
89
首相暗殺とヘルメット作成では,ヘルメット作成の方が小さいかもしれない。 首相と防衛庁だと防衛庁の方が不気味だ。 「標的」と「告発」ではどちらがヤバいか。 西村京太郎の遊び心が止まらない。 小説の上では,なんでもあり。 最期に内部告発者が登場するのはちょっと安易かもしれない。 せめて,ヨーロッパに飛んだ先のパリで,亡命者がいたくらいがいいかもしれない。2012/03/20
はかり
9
西村京太郎はあまり読んでいないが、いつも軽いなぁと思う。しかし、彼の作品は肩がこらず、息抜きにはもってこいだ。今回は思考認識装置とかいう変わった仕掛けを追うストーリーだが、終末が実にあっけなく、情けない。2015/11/06
にしき
1
「標的」と続けて読んだけれども、確信があるとはいえ失敗すればただの犯罪という行動に出るってすごいですね……法律上のことはよく分からないのですが、不法侵入で掴んだ証拠というのは、いろいろと大丈夫なのでしょうか。脳波を利用した電子機器の操作は実際に研究されていたはず。しかし兵器に応用するには、どれだけ研究を突き詰めても確実性には欠けるのではないかと思います。2013/08/22
IamG
1
最新兵庫を作っている敵に立ち向かう十津川警部。単純で、すぐに読了できる。2007/02/20
神岡宗介
0
SF感が強過ぎて、読んでいる間ずっと違和感があった。何だか昔の半端なSF小説を読んでいるような感じ。これはこれで面白さはあるんだけど、十津川警部の名前は使わず、別の作品として書いて欲しかったな。2023/07/04