内容説明
警視庁捜査一課の北条早苗が旅先の「ひだ3号」車内で毒殺事件に遭遇した。岐阜県警は容疑者として、車内で被害者と接触した女性を逮捕する。だが、早苗は県警の判断に疑問を抱いていた。その直後、容疑者が犯行を否認したまま自殺! そして留置所には謎の遺書が……。名コンビ十津川と亀井の傑作トラベルミステリー集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
29
今回はもやっとする結末ばかりの短編集。自供で明らかになるだろうとか、これで逮捕令状はもらえるなとか、決定的にスカッとすることなく。短編集だから含みを持たせた?なんて勝手に想像してしまった。そして物語だからとは思うけど、荒っぽい解釈をする警察官もいるんだなぁと。まぁ、乗ったことがない特急あいづとか特急ひだとか乗ったつもりになれたから良しとするか。2024/08/01
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
7
「勝手に列車祭」第171弾。この本は2冊あり、文庫コレクション338冊目であった。。。平成6年 9月25日 初版。。。北条早苗が飛騨高山にいくのに「ひだ3号」を使うのだが、車内でで事件に遭遇。正直に地元警察に協力したのだが、訴えられる羽目に。十津川班が徹底的に調べ上げ、スーパーの店長の訴えを取り下げさせた。ほか3編。2018/01/30
カズザク
2
またまた約30年ぶりの再読。今と微妙に言葉使い・表現が…言葉が生き物である事を実感する。今回は、飛騨高山、猪苗代湖、野沢温泉、箱根が舞台の4つの短編集。短編集ならでは?推理から真相解明まで、結構強引な展開の物語も…。猪苗代湖…JRには色んな特急が走っている。中には同じ車両で、前後して違う特急で使用されている事も…である。箱根…共犯者の可能性がある人物を、推理・憶測だけで、あえて目に見える形で周りから圧力を…結構強引な捜査方法に驚きである。今なら大問題?共犯者の男も金に目が眩んで…自ら罪の落とし穴に…。2024/02/06
コマンドー者
1
80年代後半の十津川もの短編集。安定した面白さである。2022/07/12
キャサ
1
短編集