内容説明
「結婚式に招かれても,祝辞の代わりにお祝いの詩を読むことが多い.何か意見を求められても,詩の形で書くほうが言いたいことが言えると思う.どうも私は生まれつき詩人なのではないか,これは自惚れではなく自戒である.詩というものの,不人情につながりかねない「非人情」(『草枕』における漱石の言葉)に,私は苦しめられてもいるからだ.」
目次
目 次
真っ白でいるよりも
足し算と引き算
海の比喩
真っ白でいるよりも
愛
夕焼け
アンパン
女さま参る
傷
丘と女
anno さんの水彩画
エルサレムで君の死を知った
●(巨きなピリオド)
太郎の月
朔太郎さん
米飯論
三つの言葉
ドギューン!
皺くちゃ
自宅へ
猫たちと
あかんぼがいる[朗読]
髪
てのひらとゆびの
朝の光
ダブルダブル
パンジー
ひつじづくし
喋る人
我慢
ほんの少し
川
スパイダーコイル
ぺらぺら
停まってしまった車たち
地球の客
旅の連詩・一九九〇年秋
あとがき
英語訳