内容説明
「私たちは人や土地や時の縁にむすばれて,日々を暮らしている.詩もまたそれらと離れては存在し得ないところがあって,それは詩をしばるどころかかえって自由にする.正直になりたい,裸になりたいと思いながら書いていても,詩をしばるものは結局自分でしかない.」読売文学賞受賞
目次
目 次
日々の地図
神田讃歌
新宿哀歌
遠近法
都市
ほほえみ
八・一五[朗読]
見知らぬふるさと
背中
泣く
間違い
後姿
道
おとこたち
からだ
その人
道化
見るために
朝[朗読]
籐椅子
木綿私記
回復期
ルフラン
私的な equivalent
歯痛
就寝
無言歌
もうひとりの人
砂に象る
絵のない絵葉書
ヒグレオシミつつ
女房を殺すには
ジョン・レノンへの悲歌
朝
かえうた
ボタンの一押し
あとがき〔一九八二年初版〕
英語訳