内容説明
「若い頃から詩を疑いながら詩を書いてきましたが,この頃から詩が現実の生活,現実の人間関係を侵しかねない存在だと感じるようになってきて,それがしばしば詩の主題ともいうべきものになっています.」第1回萩原朔太郎賞受賞
目次
目 次
世間知ラズ
父の死
世間知ラズ
マサカリ
ひとりで
倉渕への道
トタン屋根に降る雨
もっと滲んで
手に負えない夕方
ぼくは風邪をひいて
いつか土に帰るまでの一日
言葉の鍵
この人はもう
嵐のあと
午前二時のサイレント映画
古いラジオ
夕焼け
夜のラジオ
いつ立ち去ってもいい場所
紙飛行機
午前八時
夕立の前
峠を上りきると
一篇
鷹繋山
北軽井沢日録
豌豆のさや
心の重力
虚空へ
理想的な詩の初歩的な説明[朗読]
への字の口
雑草の緑
のっぺらぼう
立ちすくむ
英語訳