内容説明
「中国へ行く機会があった.呑気な旅のつれづれから,いくつかの予期しない短詩が生まれた.俳句とそれからもしかするとある種の漢詩のもつ,饒舌とは対極にあるものに,知らず知らずのうちに同調していたのだろうか.帰ってからも私は行脚の短い,三行一連の詩を気の向くままに書き続け,いつの間にかそれらをminimalと名づけていた.」
目次
目 次
minimal
Ⅰ
襤褸
小憩
部屋
拒む
手足
座る[朗読]
影法師
そして[朗読]
あるがまま
葉書
Ⅱ
水
嘆く
夜
静物
窓
歌[朗読]
真昼
小石
顔
羊水
Ⅲ
ふふふ
寝床
私
血
ひと日
味
冬
泥
花弁
こうして
あとがき〔二〇〇二年初版〕
英語訳