内容説明
「海鳴りのような魂のざわめきの中に一人のあなたがいます.そして私もいます.詩の言葉は私の中から生まれるのではなく,私を通って生れてくるのです.それは私の言葉ではありますが,私だけの言葉ではなく,あなたの言葉でもあるのです.私にとって,インスピレーションを待つとは,見知らぬあなたの,言葉にならぬ魂のきしみに耳をすまそうとすることだと言えるかもしれません.」
目次
目 次
空に小鳥がいなくなった日
朝のかたち
道順
にわ
みち
ここ[朗読]
若者たちの悲歌
裸
からだの中に
ほほえみ[朗読]
朝
朝のかたち
あれにしようかこれにしようか散々迷った挙句に買った結婚祝につけて水尾比呂志に贈る祝婚歌。又は、ハンカチーフの能について。
祝婚断章
男と女
恋の始まり
苦しみのわけ
その事
いさかいの終り
ほほえみの意味
父の歌
朝の祭
小さなスフィンクス
子どもは駈ける
子どもはこわす
子どもは泣く
子どもは眠る
父親は
見えないアルバム
古き良き機械たちに
過ぎゆくもの
汽車と川
飛行機のある風景
気球の上る日
わが友コンピューターに
いざない
憤りと哀しみのソネット
私は
ぼくらは……
必要
幸せ 1
幸せ 2
つもり
願い
かなしみについて
私が歌う理由
私が歌う理由
空に小鳥がいなくなった日
ひとりぼっちの裸の子ども
ふるさとの星
なんにもない
とって
青空のバラード
昨日はもう過ぎ去って
朝ゆえに
きみ歌えよ
じゃあね
あとがき〔一九七四年初版〕
あとがき〔一九九〇年新装版〕
英語訳