内容説明
「集英社が出してくれた単行本のカバーに用いたパッチ・ワークは,1865年ころ,合衆国マサチューセッツの無名の作者の手になるもの.……本集もまた,日々の暮らしのときどきに,作者の経験したさまざまな感動の色あい,さまざまな夢幻の肌ざわりのあれこれを,パッチ・ワークにならって綴り合わせたものと言えようか.」
目次
目 次
そのほかに
便り[朗読]
なくしもの
たんす
新年の五句に和す
待つ
動物園
八月の花
七頁
地下鉄南阿佐ケ谷附近一九七四秋
東京抒情[朗読]
犬と主人
笑っている人
おはなし
わらう
生物
そのほかに
男さま
名
読唇術
きみに
廃屋
いさかいのあとで 妻に
ポルノ・バッハ
祭
なにしているの
矢印考
ode
エミリオ・グレコの素描に寄せる即興
アリス
一本胴
時に撮られた子供
五七短詩
風
海
雲
秋
水
空
歌
へえ そうかい
高原
一匹のカニ
たかをくくろうか
テーブルの上
泣けばいい
ものぐさ太郎
窓
五十音図
壁のための詩 ⊃
壁のための詩 ⊂
テレサ
室内
寸描
樹木昇天
夕景
明日[朗読]
私たちは出会う
はるのあけぼの[朗読]
あとがき〔一九七九年初版〕
英語訳