内容説明
「作者自身には意外と自作が見えていないものだ.自選自輯ばかりが良いとは限らない.たとえば同時期に書いた連作をばらばらにしてしまうなどという芸当は,自分ではなかなかできない.……計らずも三篇の悼詩が本集に含まれることになった.詩が死に親しむことで生へ向かうものであることを,少しずつ私は信じ始めている.」
目次
目 次
手 紙
時
手紙
あなた
接吻の時
梨の木
私の女性論
裸
もうひとつのかお
奏楽[朗読]
肩
道二題
宙ぶらりん
未知
水脈
鎮魂
サーカス
道化
夢
魔術師
空中ブランコ
終りのない地平
二十行の木
種子
陽炎[朗読]
色の息遣い
色
白
黒
赤
青
黄
緑
茶
音楽
疲労
carpe diem
眼
途次
アルカディア
息
魂の戦場
音楽の道
五月に
子どもと本
うたびとたち
与謝野晶子
石川啄木
上田 敏
北原白秋
あとがき〔一九八四年初版〕
英語訳