目次
民衆の歴史を求めて
一 郷土研究への願い
二 民衆の歴史を求めて
旅にまなぶ
三 調査
四 民俗事象の把え方・調べ方
五 あるく・みる・きく・考える
六 調査地被害
ムラの見方・調べ方
七 集落・耕地
八 家とムラ
旅の遺産
九 旅の遺産
一〇 流浪者たち
解説(田村善次郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
30
自らの思いを率直に明かす文章が多く、お宝感のある一冊。郷土研究を担う各地の人びとやこれからの民俗学徒へのメッセージたちなのだが、例えば民俗学をやるようになったそもそものきっかけとなったクロポトキン経験や、「全く右往左往」に現地での観察や対応を重視する自らの姿勢への自負が語られてゆく。◇旅で経験をいかに豊かなものにするか、そこからいかに大きな学びを得るか。実地に身を置き、観察する眼をみがき、調査先と水平の関係を築き、受け取ったものは性急に判断せず自らの中でゆっくりと熟成させる。◇一遍への共感。なるほど納得。2017/12/17
アナクマ
0
(p.155)菅江真澄の遊覧記を読みますと,真澄が東北を歩いている途中で,至るところで山焼きを見た記事が出ております。東北地方のようなところでも,たえず山を焼いている。人間の手の及ばないところでは,そのまま原始林が残ったでしょう。しかし人間の手が及ぶようなところは,一応山を焼いている。なぜ焼いたのか。2016/11/03
アナクマ
0
(p.155)菅江真澄の遊覧記を読みますと,真澄が東北を歩いている途中で,至るところで山焼きを見た記事が出ております。東北地方のようなところでも,たえず山を焼いている。人間の手の及ばないところでは,そのまま原始林が残ったでしょう。しかし人間の手が及ぶようなところは,一応山を焼いている。なぜ焼いたのか。2013/02/12