目次
生活をよくするための努力
村生活の意味
生活とことば
戦後の村
村の崩壊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
31
63-71年。戦中から宮本自身百姓の一人として、農民じしんが主体となった世界を目指し続けて二十年、思い描いた未来とは全く異なる現実に対する苦々しい思い、置き去り感がまっすぐ語られる。どんなことがあっても評論家にならず当事者として、その時の環境に対して動こうとしてきた宮本の、敗北宣言ともとれる文章が切ない。◇でも。敗北をちゃんと受け止めるのも宮本ならでは。ここでの敗北を糧に、宮本個人は次の闘いの舞台である民俗、文化へと向かう。それこそが自分の本来のステージであると言わんばかりに。そう思うと、勇気づけられる。2016/04/04
アメヲトコ
9
1972年刊。主として高祖経済成長只中の60年代に新聞や雑誌に寄稿した内容が収録されます。表題にあるとおり、戦後農業の苦境と村落共同体が機能不全を起こしつつある状況が著者自身の悔恨とともに語られるのが切ない。すでにはなはだしい人口減少に見舞われていた中国山地について語るところでは、今でいうコンパクトシティ的な提言がされていることも注目されます。2025/03/17
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