内容説明
刀を包丁に替えた時吉とおちよの夢が叶った。
二代目の千吉が祝言!
初めて花板としてのどか屋の春を乗り切る千吉は……。
折しも道行く人をあおって恐怖を撒く大八車の暴挙に、黒四組下賜の十手が唸る!
元武家で、刀を包丁に持ち替えて料理人になった時吉は、師匠である長吉の娘のおちよと結ばれ、跡取り息子の千吉が生まれた。のどか屋は二度の大火で焼かれたが、多くの常連客に支えられ、旅籠付きの小料理のどか屋としていまものれんが続いている。来年からは、千吉がのどか屋の花板で、おようが若おかみ、おちよは大おかみだ。時吉はやがて長吉の見世を継ぐことに……。
*本書に登場する小料理*
・鯛の姿づくり ・赤飯折詰 ・寒鰤の炊き込みご飯 ・寒鮃の湯ぶり
・金麩羅 ・三色玉子焼き ・青柳の玉子とじ丼 ・海山雑炊と鯛煮麺
・七草ご飯 ・納豆の青紫蘇揚げ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
46
とうとう千吉が結婚。思えば遠くまで来たもんだ。これから本格的に代替わりするのかな?2021/02/13
はにこ
37
いつもほっこりな「のどか屋」シリーズだけど、今回は大した事件も無く、より平和だったなぁ。千吉が結婚したり二代目のどかが出産したりとめでたいことも多かった。ゆきが年取ったり、長吉が店を譲ったりと世代交代も。この物語の結末ってどうなるのかしら。2021/08/13
ざるめ
13
よ組(火消し衆)の甚句が大好き(^o^)今回は長吉の旅立ちと千ちゃんの祝言で二回も聞けて嬉しい♪話は新婚さんの甘々話の一冊かな?と思っていたら、荷車引きが暴走する「あおり組」が出たり、子猫の貰い手を探したりといつもの のどか屋 でした(*´∇`*)2021/09/25
ううち
12
第30弾。とうとうご結婚!おめでとう!今でいったら高校生のような気がしなくもないが…昔の人は小さい頃から働いて、しっかりしていたんだよね。まだ続きそうな気もするけど読了します。2023/12/20
グラスホッパー
12
読み始めると、江戸時代にタイムスリップして、のどかやを身近に感じる。シリーズ30作目で安心して読める内容だった。2022/08/25