内容説明
命まで取られねえから、攻めるときは攻めろ。迷いを断って大勝負!
のどか屋の千吉は十六歳。
顔は幼いが料理は大人の味。
惹かれる手伝い娘おように他所から急な縁談が……。
迷った末に出した決意は?
のどか屋の常連、幕府黒四組のかしら安東満三郎が千吉らの前で言った──。おれも女房に声をかけるとき、迷った末に前へがっと進んだ。おれから声をかけたんだ。習いごとの帰りによくすれ違ってたから。あん時に吹いた風をまだ憶えてる。風が背中を押してくれたような気がした。ここを逃して、そのままべつべつの向きへ歩いて行ったら、もう縁はねえと思った──。
本書に登場する小料理
・鰯の雪花菜和え ・油揚げのどか丼 ・大根のほっこり蒸し
・海老三色煮 ・牡蠣の柚子釜づくり ・金目鯛紅白鍋
・寒鰤の味噌照り焼き ・鯖の味噌煮 ・寒鰈の三種盛り ・柿釜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
46
気付けば千吉に許嫁が。時間が流れるのは早いな。ほっこりまったりの江戸人情物語。安定です2020/11/25
はにこ
24
江戸のホームドラマ、のどか屋も28巻に。隠居は足腰が弱り、千吉は嫁とり。月日が経ったのを感じる。猫ちゃんも世代交代が進む。新しいレギュラーになりそうな凄腕マッサージ師、私もやって欲しいわー。2021/02/13
ざるめ
15
最初は のどか屋の福猫 ちの の訃報( ´△`)でもその後は幸せいっぱいの今回(*^^*)あの千ちゃんが嫁取りを…(´_`。)゙あんみつ隠密、いい事言うなぁ(^^)格好い~いヾ(@゜▽゜@)ノ2020/09/08
ゆっくりさん
8
最近、なかなか本を読む時間が取れずにいるこの頃です。久しぶりの「のどか屋」です。安心ののどか感です。早いもので、千ちゃんも嫁をとる歳となったんですね。昔は独り立ちするのが早いので、今の年齢で考えると不安が襲ってきそうです。お料理も安定のラインナップです。節約令の中工夫した金目鯛の鍋、手間暇かかった海老の三色煮は最高の肴だと思います。千ちゃんが工夫を凝らした鰻のにぎやか寿司、彩りが見えてきそうな金時人参のかき揚げ、穴子の橙醤油焼きは絶対美味しいでしょう。蓮根の幸せ揚げも塩でさくっといきたいところです。2020/06/30
ううち
7
第28弾。16歳で許婚とは千吉やりよる。あんみつさんのプロポーズを決めたきっかけがなんだか素敵でした。2023/12/10
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