内容説明
源氏物語の全体が分かる楽しい1冊。わずらわしい文法などの障壁を取り払い、こなれた現代語訳によって、古文の力がなくても十分古典の面白さが分かる。原文も現代語訳も総ルビ付き。ビジュアル面も豊富。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
目次
桐壷
帚木
空蝉
夕顔
若紫
末摘花
紅葉賀
花宴
葵
賢木〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chimako
73
あらすじ、読み下し、原文と読みやすくわかりやすい構成で、一の桐壺から五四の夢浮橋までが460ページにまとめられてボリュームも良い感じ。各帖の最後には執筆者の物語に関する蘊蓄や主観が添えられそこも楽しいところ。『源氏物語』には興味がなかったのだが大変面白く読めたこと、大河ドラマに感謝。さて、物語はこれでもかこれでもかと男女の恋愛や片思いが描かれる。源氏の節操のなさは今の世では呆れるしかないが、千年の昔は男女間の貞操感もゆるゆるで我が子でなくても愛して育てる。内裏関連人たちは暮しの心配をしないからね。2024/08/28
月讀命
71
源氏物語は世界に誇る日本古典の代表として小学生でさえ知っている程有名です。しかも、現在『源氏物語』ブームです。と、この本の冒頭にある。源氏物語千年という事もあり、内容を大雑把に知る事も肝要であると思い読み始めた。しかし、進まない。この本の内容に全く興味が持てない。ビギナーズ・クラシックでも『徒然草』『方丈記』『奥の細道』は読んでいて奥の深さを感じるが、『源氏物語』の光源氏には魅力が持てず、どうでもいい様な事柄が長々綴られているだけとしか思えてならない。惚れた腫れたの話は男性が読むべきではないのであろうか。2014/06/07
ちくわ
67
大昔、光GENJIが大流行したが…その由来となる古典を初めてまともに読む。当時は出版社なんて無かったのに、どうやって量産して誰に読まれたのか?と内容とは無関係な事ばかり考えてしまう。自分は文学を純粋に楽しめない俗気に塗れた阿呆なのかも?と若干自己嫌悪に陥った。感想…貴族社会の男=地位と経済力、女=美貌と教養がステータスなのが伝わる。ギラギラした野獣の如き権力者が、才色兼備なお嬢様を奪い合う…教養の皮を被ってはいるが、非常に野生的だよね。今よりも随分退屈だった平安時代は、恋愛は極上の暇潰しだったに違いない!2025/05/30
れみ
67
源氏物語の全帖に対するあらすじと主な訳文と原文に解説という構成の初心者向けの本。昔、漫画で読んだことがありお話の流れは分かってたけど全部を通して文章で読むのは初めてだったので長くて大変なところはありつつも分かりやすい文章だったし、人間関係の複雑な部分を巻末の人物相関図で確認できるのも良かった。それにしても、文化面や美意識の面では現代に共通したり受け継がれているところが多く感じられるけど、恋愛や結婚に関する考え方は、ホントに同じ国のお話かなあとも思わされる(^_^;)2014/04/28
saga
61
2022年に読んだ『源氏物語の女君たち』から、現代語訳の源氏物語を読みたいと思って購入した本書を、ようやく読めた。やはり源氏の女性関係は節操がないように思える。しかし、源氏亡き後、いわゆる宇治十帖の薫(源氏と女三宮の子)と匂宮(源氏の孫)が八の宮の娘達を巡る色恋沙汰には辟易させられた。角川文庫のビギナーズ・クラシックスは、あらすじ・膨大な源氏物語各帖から主なものを抜粋した現代語訳・原文を配し、物語の全体像を見るのにとても良かった。現代語訳からすぐに原文を読むと、原文の味わい深さとシンプルさが感じられた。2024/08/15
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