角川ソフィア文庫<br> 西行 魂の旅路 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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角川ソフィア文庫
西行 魂の旅路 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

  • 著者名:西澤美仁【編者】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044072124

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内容説明

平安末期、武士の道を捨て家族を捨て、ただひたすらに和歌の道を究めるため出家の道を選んだ西行。その心の軌跡を、伝承歌も含めた和歌の数々から丁寧に読み解き、桜を愛し各地に足跡を残した大歌人の生涯に迫る。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

目次

出家
吉野
山家
高野
伊勢
熊野
四国
天皇
仏教
幼少
戦争
恋と月
神仏
数奇
終焉
伝承

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅてふぁん

56
個人的には新古今歌人よりも万葉歌人や古今集あたりの歌が好きなので西行の歌をじっくり読むのは初めて。西行といえば月と花の歌人という印象だったけど、さほど間違ってなかったかと。それにしてもこの本、難しくて読むのに時間がかかった。これでビギナーズ…なの?伝説多き人だということだけは理解した。『天降(くだ)る名を吹上の神ならば 雲晴れのきて光あらはせ/山家集748』は言霊の強さを感じることができて好き。さて、次は式子内親王でも読んでみようかな。2021/08/18

Koichiro Minematsu

52
呪術廻戦の真人は西行がモデルではと思い、人造人間を作ったとされる西行は、高野の章で説話が紹介されていたが、和歌としては「こととなく〜」の部分のようだが、寂しさに苛まれている様子は、西行庵が三昧聖と言われていたところにも見てとれた。武士から出家してまで、西行は「我が身を捨てきれたのだろうか、、、」2024/04/26

風に吹かれて

22
出家した武士ということで歌というより西行その人への関心が強かったのだが、しばらく前に辻邦生の『西行花伝』を読み、そして最近読んだ藤沢周『世阿弥 最後の花』で世阿弥の舞に西行の花を重ね合わせた情景の深さが印象深く、入門書であるけれど、西行の歌に接することにした。  いつどこでどんなときに詠まれた歌なのかということが丁寧に解説されていて手ごろな入門書だと思う。僧としての営みと併せ高野や伊勢など滞在先でのことなども盛り込まれていて多岐にわたりじっくり読ませる。 →2022/07/29

22
先日、吉野山に桜を見に行き、奥千本の「西行庵」まで足を運んだ。家に帰ってすぐ本棚から『西行』を取り出した。二十三歳で出家した西行。唯一捨てきれなかったのは和歌だった。有名な歌「願わくは花のしたにて春死なむ そのきさらぎの望月のころ」は、釈迦が入滅した二月十五日を指している。西行は二月十六日に亡くなった。歌のとおりに亡くなれば、それこそ予告通りの完璧な往生だったかもしれない。だがあまりにも美しい花とあまりにも美しい月を最期に味わいたくて、その日一日現世に留まったのではないか。その解釈が素晴らしいと思った。2022/04/15

ロビン

19
「新古今和歌集」でよく知られ、平安から鎌倉にかけて生きた12世紀の歌人-鳥羽院に北面の武士として仕えたあと23歳で出家。時に定住しながらも旅のなかで多くの歌を詠んだー西行の和歌60首を時系列順に紹介した本だが、入門書にしては専門的な解説がされており、読みやすくはない。芭蕉や良寛に影響を与えた人ということで読んでみたが、出家の身でありながら「花」に代表される風雅への執着心が並々ならない人であり、「仏教に強く憧れながら、決してその仏教に逃げ込まない、矛盾や揺れを構わずに表現する」不思議な面白さの人であった。2021/04/13

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