角川ソフィア文庫<br> 小右記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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角川ソフィア文庫
小右記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

  • 著者名:藤原実資【著】/倉本一宏【編】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • KADOKAWA(2023/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044007263

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内容説明

平安時代の公家で、故実に通じ「賢人右府」と称賛された藤原実資。彼の日記『小右記』は、藤原道長が詠んだとされる「此の世をば我世とぞ思ふ望月の欠けたる事も無しと思へば」が載ることでも著名である。63年にわたり書き続けられた現存5463条の膨大な記事のなかから、男性貴族によって宮廷で執り行なわれた政務や儀式など、初心者にも面白い内容を精選。原文・訓読文・現代語訳を収録した、研究の第一人者による決定版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がらくたどん

66
前回の大河ドラマで早くもご登場の有能真面目・筆まめ・呑兵衛貴族、藤原北家(道長と一応は同じ枠)のサネスケ氏がなんとまあ21歳の青年期から84歳の老年期まで綿々と書き続けた日記の初心者向けガイド。本書の刊行時で収集できた分だけでも五万四千記事を超える大部なので素人の自分にはこれ一冊で結構満腹。20代で既に「(公卿どもは)旧事を存せざるか」とか書いており充分じじむさい♪テキトーな行事運営へのツッコミ・貴族の食事に病気治療・喧嘩に駆け引き・紫式部との交流とバランスよく抜き出して現代語訳と解説を加えている便利本☆2024/01/17

南北

54
右大臣になった藤原実資の日記の抜粋だが、750ページ以上ある読み応えのある本である。同輩と思っていたのに先に出世されてしまった時や先例を知らない人たちへの批判など、当時の貴族たちの生々しい描写が見えてくる。藤原道長の「この世をばわが世とぞ思う~」の和歌も記録されているし、実資と藤原彰子との取り次ぎを行った女房が紫式部であったという点など興味深い記述が見られる。訳・書き下し文・原文・解説の構成になっているが、解説を読まないと状況が見えてこないところもあるが、今年の大河ドラマの時代を知る上でも読む価値はある。2024/01/04

サケ太

18
紫式部による理想像が形作られたものが「源氏物語」であるとどこかの書籍で読んだ覚えがあったものの、実際の日記を読んでいくと「生」の生き様を感じられて面白い。他の書籍で読んでいた時間と照らし合わせつつ、当時の人々の感覚を断片的に知ることができるのが興味深い。2023/12/06

真琴

9
大河ドラマ「光る君へ」で秋山竜次さん演じる藤原実資の記した「小右記」。平安の事務取扱要項(?)日記は家の財産とされ、膨大な日記を残した実資の有能ぶりが分かる。編者の倉本氏の解説が素晴らしい。大河が一層楽しくなりそうです。2024/04/24

チサエ

8
図書館本。かなりいろんな人々のことや実資自身のことが書き記されている。道長が病床に伏し、亡くなってから内裏が混乱する様子も。筆まめ。この小右記に道長のかの有名な「望月の歌」が書かれている。にしても人魂や呪詛とかも出てきて、平安時代のゾワッとくるこわさよ。紫式部の名と、おそらく紫式部だろうと推測される箇所も出てきました。ちなみに「光る君へ」ではロバート秋山さんが実資を演じているので、読んでいてお顔が連想されておもしろかったです。2024/01/21

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