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内容説明
柿本人麿・紀貫之・在原業平・小野小町ら、「歌の神」として崇拝されてきた藤原公任撰『三十六人撰』の歌人たち。その代表歌の鑑賞はもちろん、人物像と時代背景、不思議な成り立ちや歌の組み合わせ、「百人一首」との違い、和歌と歌仙絵の関係など、知っておきたい基礎知識をわかりやすく解説する、初の入門書。歌仙を描いた絵巻の最高峰とされる名品、秋田藩伝来の「佐竹本三十六歌仙」に描かれた肖像とともに、読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
宵待草
50
毎年お正月が近づく此の時季になると『百人一首』などの、いにしえの和歌を読みたく成ります。 此の『三十六歌仙』は、平安時代の物語や和歌文学、特に『源氏物語』と『百人一首』に造詣の深い、吉海直人教授が編んだ一冊です。 『三十六歌仙』は柿本人麿、大伴家持、伊勢、小野小町など36人の、優れた和歌の詠み手を云います。 藤原定家の時代には『三十六歌仙』は、未だ存在せず其の元は『三十六人撰』です。 『百人一首』よりも更に200年以上前に『源氏物語』と同時代に編まれた秀歌撰です。 其処から各歌人の、、、コメントへ続く 2021/12/17
さばずし2487398
36
先日京都の浮世絵展で、冷泉為恭が模写したという歌仙絵が展示されていた。近代になって愛好家達が書物をバラバラにしてそれぞれ所持したという歌選集。江戸時代までは知られていたのに明治になって教育から排除されたという。百人一首と違い天皇や内親王の歌がセレクトされていないのは何か背景が?自分も歌より歌に添えられた人物絵の解説に興味を惹かれた。小野小町の着ている衣装は童用の物だとか。顔の角度や一緒に描かれている家具など、解釈に色々研究があるそうだ。後世の絵師達が模写したくなるほどだから深い意味がまだまだありそう。2026/06/08
かふ
20
三十六歌仙は平安の和歌が影響を与え、万葉の神話性よりも人間性を選んでいく。その筆頭が古今和歌集を編纂した紀貫之で、和歌が神話的(万葉集的)なものから現実的な人の個性になる時代に選ばれたのかなと思う。女性歌人の最初が伊勢なのも興味深い。そして小野小町から平安の三大女性に引き継がれていく。紫式部、和泉式部、清少納言だ(三人は三十六歌仙にはいってないのはその前の時代)。そのあとに続くのが新古今和歌集の編者である定家なのだろうか?その過程で和歌の派閥(流派)争いがあったような。歌仙絵の変化の考察とかも興味深い。2026/01/07
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
16
三十六歌仙は百人一首と違い教科書に入れられることはなく時代によってうずまっていった・・もともとは藤原俊成と公任による秀歌選争いだったのを上手く歌仙絵とまとまってる古典だ。ぜひ歌仙絵の人物と歌をあわせて読んでほしい一冊2026/05/31
LUNE MER
16
日光東照宮で拝観した三十六歌仙の額とQEDでのタタルの蘊蓄を思い出しながら。和歌関連の本を読むのは久々だが、やはり良い。和歌集を読むのと違って36人の数首ずつの収録なので全体ボリュームは控え気味だが各歌人の人となりや研究における論点の紹介などが充実しており、ここで見識を深めておくとまた和歌集を読む時の糧になること間違いなし。2023/04/14
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