RM Library(RMライブラリー) Vol.299 - こだま形20系電車 開発から完成まで

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RM Library(RMライブラリー) Vol.299 - こだま形20系電車 開発から完成まで

  • ISBN:9784777055920

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内容説明

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長距離列車の電車化は、国鉄の動力近代化における重要課題であり、準急用として1950(昭和25)年には80系湘南形電車が、1957(昭和32)年には車体の軽量化や走行性能を改善した91系東海形電車がそれぞれ誕生しました。

その技術を生かして東京~大阪間を6時間台で結ぶ「ビジネス特急」が企画され、90系や当時最新鋭の高速電車であった小田急3000形SE車などで現車試験を行い、数々の新技術を投入の結果1958(昭和33)年に運転を開始したのが「こだま」用20系電車です。

この20系(後の151→181系)電車は、高速度試験において狭軌鉄道世界最高速度となる163km/hを記録、その後の1964(昭和39)年に運転を開始する新幹線電車の開発への礎となりました。
本書では、戦後の電車発達史の頂点ともいえるこの「こだま形」20系電車について、技術的・デザイン的な開発の経緯を解説します。

■掲載内容
巻頭グラフ
 誕生 こだま形/「こだま」に影響を与えた車両/特急「こだま」がやってきた
はじめに
1.客車特急から電車特急の実現に向けて
2.長距離高速電車の実現へ
 2.1 高速度試験で期待通りの成果
 2.2 長距離高速電車の開発開始
3.「ビジネス特急」の設計開始
 3.1 国鉄と各メーカーとの共同設計開始
 3.2 ディスク・ブレーキの現車試験を実施
 3.3 冷房装置の先行開発は島技師長の発想から
 3.4 機能と優美さとスピード感を兼ね備えた前頭部
 3.5 静かな車内を求めて「車両防音委員会」の提言受ける
 3.6 旅の楽しさを演出する設備と工夫
 3.7 空気バネ台車の開発
 3.8 公募による愛称名とシンボルマーク
 3.9 外部塗色決まる
4. いよいよ完成へ。姿を現す「特急こだま」
5.モハ20系のプロフィール
6.モハ20系「特急こだま」試運転始まる
7.モハ20系「特急こだま」営業開始
8.そして高速度試験へ
Column 伊勢湾台風に遭った特急「こだま」
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えすてい

5
著者は星晃の薫陶を受け生前の星晃と親交があり、星晃の葬儀の個人的なエピソードがあとがきに綴られている。著者にとっては最後の別れを告げることができなかった後悔のようだ。それ故か、モハ20系の開発には島秀雄をトップに星晃ら国鉄技師陣の総結集として開発が進められた車両であるが、このモハ20系本は前2巻よりも増して星晃の名前が頻出し、写真も大半が星晃撮影のものである。それほど著者は星晃を慕い、開発トップの島秀雄よりも「星晃ラブ」というのが文章からまる見えという感じである。あとがきはあの世の星晃に捧げる言葉である。2025/05/21

えすてい

5
戦後からの国鉄電車発達史シリーズもこの巻で完結となった。1巻目:63系からモハ90系・2巻目:湘南電車から東海形と続き、最終巻は国鉄初の特急形電車モハ20系(後の151系)である。私鉄で軽量車体やエアサスが実用化され、星晃らによる欧州視察の知見を踏まえて東京・大阪間6時間30分を実現させたモハ20系、「ビジネス特急」こだまとして君臨した。さらに高速度試験で163キロを記録し、客車に対する特急の電車化の有用性を知らしめた。なお、モハ20系として登場した分にパーラーカーはなく本書では一切触れられていない。2025/05/21

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