RM Library(RMライブラリー) Vol.300 - 国鉄の荷物列車

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RM Library(RMライブラリー) Vol.300 - 国鉄の荷物列車

  • ISBN:9784777055937

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内容説明

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RMライブラリーの節目となる300巻は、『国鉄の荷物列車』と題して通常の倍のボリュームでお届けします。
旅客列車とは別に、旅客から預かった荷物や郵便物、新聞・雑誌などをそれぞれ用途に合わせた車両に積載した荷物列車は、機関車が牽引するパターンが多かったことから当時のレイル・ファンの間でも人気の列車でした。しかし高度成長期以降、道路事情の改善によりトラック輸送が急伸、さらに宅配便が普及したことで急速に衰退し、鉄道による荷物輸送はピリオドを打ちました。
本書では、国鉄の荷物列車が最盛期を迎えるまでの数々のエピソードや運用の実態などを分かりやすく解説するとともに、国鉄荷物課OBに聞く荷物輸送の舞台裏も取り上げます。最盛期以降については301巻『続・国鉄の荷物列車』で解説します。

【掲載内容】
巻頭グラフ 昭和の物流を支えた荷物列車
1.荷物列車の魅力
 1.1 バラバラの編成
 1.2 奇想天外の運転区間
 1.3 往復で違う本数、運転区間、経路
 1.4 続出する長距離運用
 1.5 複雑な「継走図表」と独特の運転整理
 1.6 「荷専併結列車」の不思議
 1.7 上野~東京間の荷物輸送
 1.8 DC化が生んだローカル線の荷物列車
2.荷物列車体制のスタート―1961年10月
3.ブレーキのかかった荷専移行
4.荷物列車専用駅の整備
5.難航した郵政省との交渉
6.「よんさんとう」で巻き返し―パレット、急行の導入
7.頭の痛かった新聞輸送
8.荷物列車全盛時代へ―1970年代
9.電車、気動車の荷物列車
10.航送荷物車の運用
11.旅客局荷物課OBに聞く(1)
『国鉄の荷物列車』おわりに
Column
1.荷物列車が救済した帰省客輸送
2.ダイヤ改正会議で紛糾した荷41列車問題
3.荷物列車40番台は偶然
4.荷物輸送に不可欠だった「テルハ」
5.時刻表は通過の「郵便停車」
6.「東週雑運用」とは
7.毎日が戦場だった静岡駅の特急「はと」
8.「荷物」と「貨物」の違いは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えすてい

6
荷物列車というのは、旅客列車とは似て非なる運用である。国鉄の荷物輸送は旅客課の管轄ではあるが、荷物は自分から動いてくれない。従って、列車の方から動かなければ、全国津々浦々に荷物を運べないのである。旅客列車と異なり、一両ごとに行先がバラバラであり、途中で分離もあれば増結もある。連絡船で北海道や四国にも向かう。短距離もあれば長距離もある。しかし、「上お得意様」の新聞・雑誌輸送が民主主義のマスメディアの使命の名の元、赤字なのだ。出版物に限らず、今となっては「頭のいい」輸送法であり、「非効率」な輸送である。2025/06/24

えすてい

4
RMライブラリー300号記念号。今まで和田洋や藤田吾郎らによってRMライブラリーで数多の客車本が刊行されてきたが、いずれも車両解説に特化した内容であり運用面に関しては二の次だったのは否めない。荷物列車は予てよりファンにも人気のあったジャンルだが鉄道趣味誌に登場する機会は少なかったという。300号記念号と次号で、国鉄の荷物列車を、車両ではなく運用・運行・ルート・当事者インタビューなどで総論したものとなり、そういう面での「資料」として数少ないものとなるであろう。稚内発大阪行きの列車もあったそうだ。旅情である。2025/06/20

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