RM Library(RMライブラリー) Vol.290

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RM Library(RMライブラリー) Vol.290

  • ISBN:9784777055609

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内容説明

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オレンジ色の電車は中央線…。すべてが茶色1色に塗られていた通勤型国電にあって、その鮮やかな塗色がラインカラー制定の契機となった車両が1957(昭和32)年登場の90系(後の101系)電車でした。国鉄で最初にカルダン駆動を採り入れた90系はその静寂さと高性能ぶりから「新性能電車」と呼ばれ、以降の国鉄車両に多くの影響を与えました。
しかしそんな90系も始祖を辿ると、戦時設計の4扉通勤車モハ63形が基本となっています。戦時設計ゆえの乏しい資材や簡易構造で造られた63形は事故や故障が多発、なかでも1951(昭和26)年、多数の死傷者を出した「桜木町事故」では同形式の構造的欠陥が露呈し、全車を対象に緊急改造工事を実施、続く更新工事で不燃化が徹底され、モハ72・73形として安全で快適な電車へと発展していきます。
本書では63系から90系に至る国鉄通勤型電車の進化の過程を、私鉄割当車や72形としての新製車も含め解説します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えすてい

6
戦後の国鉄新性能電車の2ケタ形式時代、すなわち新性能電車の試作車や初期車の来歴や技術の発展を辿っていくシリーズの一冊目とのこと。次巻以降の予定は明記されていないが、特急形・東海形・日光形・修学旅行用も出てくる可能性が示唆されている。一冊目は4扉通勤形。戦前戦中から始まり63系登場、私鉄割当車やジュラ電も出たが、桜木町事故から全金属化へと舵を切りだんだん近代的な顔になり全金属の旧型国電完成形となり90系が颯爽と登場する。クハ79の切妻顔は対象外にされたが、クハ79の顔の進化を辿るページは技術進歩を感じる。2024/08/26

えすてい

5
72系全金属車920番台は車体だけを見ると「90系のプロトタイプ」にも見えてくる。後にぶどう色から様々な色になって地方へと転属していったものもあるし。とはいうものの、メカニズムは旧式で、ツリカケモータに制御段数の少ない旧式制御装置で、ブレーキは発電制動のない自動空気ブレーキ。当然高加減速には限界があり、72系と90系の「壁」は大きいのだろう。しかし、鉄道車両の構造が台枠支持からモノコックへ・半鋼製から全鋼製への流れが決定づけられていく中で欠陥だらけの63系からわずか10年強で成し遂げる技術促進速度は速い。2024/08/26

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