内容説明
日本橋は木原店の一膳飯屋塩梅屋の主・季蔵は、魚や鶏肉の旨みが増し、根菜類が美味しくなる真冬が好きだった。塩梅屋ならではの厚揚げやちくわと揚げ玉を使った安くて美味しい「卵とじ丼」の準備に余念がない季蔵の元を、北町奉行・烏谷の息のかかった瓦版屋の瓢吉が訪ねてきた。季蔵に尾張町の扇子屋美竹屋の夕餉膳をお願いしたいという。一方、そんなある日、品川へ骸検めに出向いてほしいと、岡っ引きの松次が季蔵を訪ねてきたが……季蔵は江戸の人々の暮らしを守るため、烏谷らと共に命を賭ける! 二七〇万部突破の大ベストセラーシリーズ最新刊。書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
78
シリーズ第48弾。一膳飯屋「塩梅屋」の主・季蔵が北町奉行・烏谷の命によって裏の顔である事件を探索する物語。今回も連続殺人事件が起こり犯人の目途が立ったかと思えば、後半にまたもや殺人事件が。何やらややこしい武士の世界とそこに生きる女性たちの息苦しさが気の毒になってくる。今回の料理に的を当てているのは、マグロ。昔、マグロは下魚と呼ばれ猫もまたぐと揶揄され肥料にされていた。それを美味しくとマグロ屋なるものも現れ、季蔵もいろんな部位で調理をする。料理本なのか小説なのか…。今回は瑠璃さんは登場せず、まだ続くのかな?2025/01/13
ひさか
26
2024年12月ハルキ文庫刊。書き下ろし。シリーズ48作目。冬穴子、まぐろ花、冬葛尽くし、大寒味わい、究極の酒肴、春を呼ぶ菓子、の6つの連作短編。冬葛尽くしで、烏谷と蔵之進が死体入りの籠を秘密裡に担いで運んだというところで、笑ってしまった。いつもながらの殺人の多い展開には恐れ入ってしまう。次巻へ。2025/07/21
小梅さん。
11
このシリーズにしてはなかなかのボリュームだった。 でも、今回。瑠璃が登場しなかったのは残念。 なんだか、事件の真相っぽい夢を見させてくれた?みたいな謎の展開なんだけど。 三吉も、あまり出番がなかったね。 常連3人組も、それ以外のレギュラー陣もあまり出番が。 瑠璃との関係とか、お奉行様のあれこれとかが動きがないまま、新しい、謎のありそうな登場人物が増えてるし。 無駄に引き延ばされてる感じになってきて、そろそろ潮時かなぁ。2024/12/30
陽ちゃん
8
シリーズ48作目。今回は、謎解きと季蔵の料理に重きが置かれていて、常連や三吉との会話や瑠璃との交流が少なかった気がします。まあ、読んでいるうちに食べたくなって、早速、ふんわり穴子すしやマグロに手を出してしまいましたが。そろそろ、瑠璃に回復の兆しが見えないかな〜と思いながら、次作を待つことにします。(読んでいる時には気づかなかったのですが、「まぐろ鶏」ってシーチキンのことですね。さっき気づきました。)2025/01/25
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