内容説明
萩の花が咲き始めると、江戸はすでに秋。日本橋は木原店にある一膳飯屋・塩梅屋でも常連が集って、秋の料理を楽しんでいた。そんな折、おはぎ作りの名人のおひさの行方が知れなくなった。その直後、孫娘に妙な文が届いた。「おひさの命が惜しければ、長屋はぎを五百個作って売るように」。岡っ引きの松次は季蔵に、おはぎ作りを依頼するが……。季蔵の料理と推理と刀さばきが冴えわたる大ベストセラーシリーズ。ますます絶好調。待望の第十七弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mark
29
秋刀魚の糠漬けもおいしそうでしたが秋はまぐりも試してみたいですね。おはぎ作りの名人のお話と、生き戻りと言われた藤代のお話がどう繋がっていくのかなと思っていましたけれでも、そういうことだったんですね。2015/03/22
万葉語り
26
裏にある企みが生々しすぎて、せっかくの料理が楽しめなかった。さんまのカドメシはおいしそうだと思った。2015/07/05
ひさか
19
捕物のお話にいつもの無理が少く、楽に読めました。 捕物と料理のお話の間にも、いつもの違和感がありません。 しかし、低調な感じです。低値安定は面白くありません。 がんばれ。次巻に期待します。2012/12/01
ぶち
13
豪助とおしんに善太が誕生し、三吉にも春のおとずれが....でも、おき玖は相変わらず想いを遂げられず、瑠璃の病状も改善しません......秋刀魚の糠漬けのかど飯が実に美味しそう。はまぐり尽くしは、しっくりときませんでした。読んだ時季が悪かった...雛祭りも過ぎて蛤の旬はすぐそこ。頭の中は大粒でぷりぷりな焼き蛤と菜の花と蛤のお吸いものでいっぱいだから...2018/03/04
mamasaku
11
天井裏に潜んでの盗み聞き、必殺仕事人なみの成敗が久しぶりにあった。料理と瑠璃とのこの先を楽しみに地味に読み進めます。2016/08/24