内容説明
江戸の夏。日本橋は木原店にある一膳飯屋塩梅屋では、アジとイワシの刺身朝餉膳が人気だ。そんな折、馴染み客である廻船問屋の主・五平が、季蔵に出張料理の依頼に訪れた。泉水寺での幽霊画鑑賞と怪談噺の会で七夕膳を出してほしいという。しかし当日、泉水寺で恐るべき事件が起きて──季蔵の料理の腕と推理がますます冴えわたる、二六〇万部突破の大ベストセラーシリーズ、待望の最新刊。書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
76
シリーズ第43弾。江戸時代に夏場のお刺身料理を食することが出来るって余程新鮮な魚だったんだろうなと思ってしまう。日本橋一膳飯屋「塩梅屋」の料理人・季蔵が作るアジとイワシの刺身料理は絶品で幻の朝膳と言われる。今回は、夏に相応しく円山応挙の幽霊画が登場したり、4年前の3人の幼女行方不明事件が未解決のまま今回再び3人同様の事件が起こる。そして、ロミオとジュリエットのような若い男女の恋物語の中で大店の主人の死とか相変わらず詰め込んでる感じ。ドクダミ料理の幅広さにただビックリ!あの匂いが漂ってきそうな今作。2022/07/10
ひさか
22
2022年6月ハルキ文庫刊。書き下ろし。シリーズ43作目。この1巻を通じて語られる事件は、二転三転と驚きの様相を呈し、果たしてその決着は…。なんですが、これはさすがに受け入れ難いというか、壮絶です。この調子が次巻にも続くとすると読むのに耐えられるかどうかというのが問題です。2023/08/27
小梅さん。
11
ドクダミに、あんなにいろんなレシピがあるのにびっくり。 昔、お茶は飲んでたなぁ。 それにしても、そろそろ色々進展してほしい。2022/06/29
ミド
6
ドクダミ料理はパクチーを意識しているのかな。この作者さんの別のシリーズ、ハーブ好きな学者の話を思い出した。あれ好きだったのにもう続きは出ないのかなあ。少女誘拐は年齢に大きな意味があるのかと思ったけど、そうでもなかった。最初の話からしてぶっとんでたけど、まさか最後までつながっているなんてという驚きの仕掛けなのに、なんか雑。流行風邪といい老人の暴走運転といい、現代の問題を絡めているのも嫌だなあ。2023/09/29
nyanlay
5
あいも変わらず最後に都合よしの結末で、わかっていながら惰性で読んでいる気がする。いや、自分が読むの止めればいいだけなんだけどね。2022/10/05