内容説明
江戸の秋。日本橋は木原店にある一膳飯屋塩梅屋では、料理人で店主の季蔵がアワビ料理に余念がない。骨董飯やアワビの刺身……などお客にも大評判だ。そんなある日、岡っ引きの松次と定町廻り同心の田端が店にやって来た。新しく塩梅屋の常連になった小田原町で小さな海産物屋を営む主・富助が行方不明だという……。アワビを使った美味しい料理の数々と、季蔵の名推理が冴えわたる、大ベストセラーシリーズ、第三十一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たんぽぽ
25
こじつけだけのストーリーはもうどうでもよくて、お料理だけが楽しみで読んでいるのですが、あわび尽くしじゃあねぇ。 いくらおいしそうでも、おいそれとはためせない。2016/11/21
ううち
19
第31弾。鮑玉って真珠のことかな。アワビをふんだんに使ったメニューやあれこれ工夫した無花果が美味しそうでした。おき玖飴食べてみたい。またもや猫絡みのお店登場。一太郎様がかわゆい。大事にしてもらえるといいな。2017/03/26
小梅さん。
16
三吉の成長著しいのがなんだか嬉しい。 アワビは大好きなのだけど、今回は料理の印象がちょっと薄いかな。 瑠璃に思いを寄せる人が、また登場したわけだけど、肝心の季蔵との仲に進展がないのでもどかしい。 そろそろ、なんとかしてほしいところ。 というか、全体にお話が停滞してるんだよねえ。 ここらで、怒涛の展開のあることを希望。2016/09/21
kino06
12
惰性で読んでる。今回はちょっと面白いな、と思って最後まで読んだら、「オリエント急行」みたいだった…。瑠璃さんに惚れたある人への、季蔵の嫉妬のねちっこさになんだか違和感を持ったのは私だけかなぁ。そして気づけば、もう次の巻が出ている!早い!(笑)2017/01/16
izw
11
アワビ料理の数々が美味しそうだし、おき久飴と名付けられた無花果の甘露煮も旨そうである。滅多に見つからない「鮑玉」は、真珠が養殖されるようになった現在では考えられないくらい高価なものだったに違いない。2017/08/08