内容説明
猛暑の江戸。日本橋の一膳飯屋塩梅屋では主・季蔵の、茄子南瓜などの夏野菜を揚げて載せたそうめんやほぐしマグロを使った辛味握りの昼賄いが評判だ。そんなある日、江戸で指折りの酒問屋江戸屋の若旦那がお客としてやってきた。自分の幼なじみで養母殺しの罪で打ち首に処された、和泉屋の健次の無実を証したいという……。凄腕の料理人季蔵は「夏鶏澄まし汁」「涼み餅ぷりんぷりん」「ぜんざい」「鱸の煮なます」……次々に美味しい料理で人々を愉しませる一方で、江戸の大きな悪にも立ち向かう! 二七〇万部突破の超ロングセラーシリーズ、熱望の最新刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
77
空梅雨で猛暑の江戸で始まるシリーズ第49弾。この時代の猛暑は何度位だったんでしょう。なので、今作は猛暑を乗り切る料理が季蔵の手によって工夫されます。中でも酒粕を使った料理がこれでもかと。まるで料理本のように説明が詳しくて、いやいや私は酒粕料理作らんよと思いながら斜め読み。料理ばかりではなく、殺人事件も起こるわけで上方からの下り酒に対して江戸の地元酒をもっと売り出そうとする話の中で殺人が起こり、犯人の欲望が浮かび上がります。面白いのかどうか分からなくなりつつ、季蔵と瑠璃の行く末が気になるので読むでしょう。2025/07/05
ひさか
26
2025年6月ハルキ文庫刊。書き下ろし。シリーズ49作目。京まかない、涼み餅ぷりんぷりん、酒粕夏御膳、家族ぜんざい、十三里半羊羹、江戸の鱧、の6つの連作短編。美味しい料理と無慈悲な殺人事件が同列に語られる展開は和田さんの独壇場。猫の虎吉と兎のおウサの関係の謎の展開に投げ出しそうになるも、これが和田さん流だと思い直す。読み続けることしか思いつかないという依存症に陥ってます。2025/07/21
小梅さん。
10
なんだか、すでに惰性で読んでいる気がする。 とりあえず、どこに着地するかは気になる。2025/07/11
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