内容説明
両手の指を全て切り落とされ死んでいた八十吉殺しの探索を続ける南町奉行所同心樺山富士太郎は、殺しの首謀者と思われる高久屋岡右衛門の尻尾をなかなか掴めずにいた。一方、かつて向島で捕らえた掏摸一味に奥州街道で襲われた湯瀬直之進は、一味の報復の真意を確かめようと行動を開始する。書き下ろし長編時代小説、シリーズ第二十九弾。
感想・レビュー
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とし
97
口入屋用心棒「九層倍の怨 」29巻。富士太郎さん成長、活躍の巻、佐之助さんの後遺症が気になります、大左衛門の直之進への申し出も気になりますね次巻は直之進、左之助中心で進むのかな楽しみにです。2015/11/24
はつばあば
39
人の恨みは骨髄に徹すといいますが・・。「魚三層倍、呉服五層倍、花八層倍、薬九層倍、坊主丸儲け、按摩掴み取り」と6年生の担任が。面白くてこの歳になるまで覚えてました。春の七草みたいなもんです。怨みと春の七草では雲泥の差ですが(;´∀`)。。佐之助さんの腕が治るといいのですが・・。珠吉さんが頑張っているのはよくわかるのですが冨士太郎もそろそろ珠吉さんの後釜を見つけないといざって時に間に合わなそうだし、かと言って同じ年の興吉では信用が。私うっかりしていたのですが直之進とおきくさんは長屋で何のお店をされてたの?2022/06/29
ぶんぶん
19
【図書館】シリーズ、第29弾! 今回は前回の続きで、指を切られ殺された八十吉の犯人を捕まえる為、奮闘する富士太郎の活躍を描く。 一方、薬種問屋・小笹屋 民之助に用心棒を頼まれた直之進は、仕事を佐之助に譲るが・・・奉行所内に内通者、珠吉の後釜など面白い面もあったが、肝心の直之進の活躍がやや薄めである。 「口入屋用心棒」の名が泣くのでは・・・2023/09/07
rakim
7
購入してから読むのを忘れていた一冊。ゆるーく読めるので、忘れていても大丈夫。今巻は富士太郎さん大活躍。2015/01/16
わたしは元気
6
大左衛門の考えって、なんでしょう? 次、読みます。2023/03/03