紀伊國屋書店 出版部 図書目録

歴史

2013年3月現在

文明のなかの博物学 上 西欧と日本

A5判
 上 348頁 (品切) (1999)〈978-4-314-00850-1〉
 下 384頁 定価3,360円(本体3,200円+税) (1999)〈978-4-314-00851-8〉
西村三郎
ユーラシア大陸の東端と西端,日本と西欧でともに近世に絢爛と花ひらいた博物学-博物趣味の大流行の謎を,地球的・世界史的スケールで比較文明論的に考察した画期作!!
東西の博物学の本格的な通史でありながら,読みごたえのある物語性で,両者の内実の違いを実証,江戸博物学終焉の謎に迫る。各紙誌・書評誌,絶賛の書。

毛皮と人間の歴史

A5判 396頁 定価2,940円(本体2,800円+税)
西村三郎(2003) 〈978-4-314-00930-0〉
毛皮が人類の歴史そのものを動かしたと言っても過言ではない時代もあった......ベーリング陸橋を渡った大昔の人類,ロシア人のシベリア進出,英仏の北アメリカ北部・西部への開拓にも,毛皮が大きな影を落としていた。大佛次郎賞作家が,毛皮をめぐる人間の長い歴史,幾多の王朝と国家の興亡,数々の人間ドラマを,地球的・世界史的な視野で活写した渾身の遺作!!

龍の起源

46判 298頁 定価2,548円(本体2,427円+税)
荒川紘(1996) 〈978-4-314-00726-9〉
雨を降らせ農民を助ける,心やさしい日本の龍。皇帝のシンボルとなった中国の龍。邪悪の象徴,西洋のドラゴン――。なぜ人類は,かくもさまざまな龍をうみだし,神話や伝承の中で語りつたえてきたのか? 世界各地の神話・伝承から,旧石器時代の土器の文様まで,豊富な資料と多数の図版を用いて,龍をうんだ人類の想像力に迫る! スリリングな文明史の冒険行。

東と西の宇宙観 西洋篇

A5判 328頁 定価2,940円(本体2,800円+税)
荒川紘(2005) 〈978-4-314-00995-9〉
シュメール・バビロニアの神話的世界観からユダヤ教,ギリシア・ローマ,スコラ哲学の世界観・宇宙観へ。ルネサンス以前の五千年に及ぶ世界観・宇宙観の変遷の歴史が,現代に問いかけるものとは? 「外から宇宙をみる西洋,内から宇宙をみる東洋」と言われるが,東西の宇宙観の変遷の歴史を比較文明論的に詳細に辿ることで,その違いを浮き彫りにする挑戦!

東と西の宇宙観 東洋篇

A5判 308頁 定価2,940円(本体2,800円+税)
荒川紘(2005) 〈978-4-314-00996-6〉
宇宙そして大地に比すれば,そこに生きる人間はケシ粒のような存在にすぎない。が,その心の内では,遠くの星や宇宙にまで思いを馳せられる。古代インド・中国人は,いかなる世界観・宇宙観を抱いたのか。その三千年に及ぶ変遷の歴史が,現代の私たちの心の琴線に呼びかけるものとはなにか。ヴェーダから仏教,道教・朱子学までを扱う。

日露戦争スタディーズ

A5判 272頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
小森陽一,成田龍一編著(2004) 〈978-4-314-00956-0〉
1904(明治37)年に勃発し,近代日本の進む道を決定づけた日露戦争。その時代と社会をいま,世紀をへだてて改めて問い直す――。メディアと報道,国際社会の中の日本,軍隊と地域,銃後と民衆運動,植民地,記憶と慰霊......第一線の書き手たちがこれまでこぼれ落ちてしまっていた論点に光をあて,現代に通じるアクチュアルな問題を浮き彫りにする野心的な論集。

戦後日本スタディーズ①40・50年代

A5判 376頁 定価2,520円(本体2,400円+税)
岩崎稔,上野千鶴子,北田暁大,小森陽一,成田龍一編著(2009) 〈978-4-314-01052-8〉
封印された記憶を言語化する――ようやく語られ始めた戦後史があった。〈戦後〉を問い直すための見取り図を提示するとともに,これまでこぼれ落ちてきた論点をアクチュアルな問題として拾い上げ,特に社会運動に力点をおいて総括するシリーズ第一巻。東京大空襲/憲法/GHQ/復員兵/東京裁判/講和/サークル詩/朝鮮戦争...。各巻に詳細年表付(道場親信編)。

戦後日本スタディーズ②60・70年代

A5判 384頁 定価2,520円(本体2,400円+税)
岩崎稔,上野千鶴子,北田暁大,小森陽一,成田龍一編著(2009) 〈978-4-314-01051-1〉
かつて〈革命〉を信じた時代があった―― 〈戦後〉を問い直すための見取り図を提示するとともに,これまでこぼれ落ちてきた論点をアクチュアルな問題として拾い上げ,特に社会運動に力点をおいて総括するシリーズ第二巻。安保/ベ平連/水俣/全共闘/リブ/連合赤軍/沖縄/少年マンガ...。噴出する〈社会運動〉の時代を検証する!

戦後日本スタディーズ③80・90年代

A5判 376頁 定価2,520円(本体2,400円+税)
岩崎稔,上野千鶴子,北田暁大,小森陽一,成田龍一編著(2008) 〈978-4-314-01053-5〉
1995年,日本はここから変わった?! 〈戦後〉を問い直すための見取り図を提示するとともに,これまでこぼれ落ちてきた論点をアクチュアルな問題として拾い上げ,特に社会運動に力点をおいて総括するシリーズ第三巻。ニューアカ/フェミニズム/おたく/ピースボート/ネオリベ/バブル/グローバル化/オウム/9・11/イラク戦争/格差...

日本人の葬儀

46判 372頁 定価3,675円(本体3,500円+税)
新谷尚紀(1992) 〈978-4-314-00579-1〉
なぜ線香やロウソクの火をともすのか,お墓の石塔や石積みのもつ意味とは? 「葬式」めぐる大きな変化と混乱のなかにある現在だからこそ,歴史に伝えられてきた年久しい慣習を知っておくべきではないか――。日本各地に古来より伝わる葬送儀礼・墓制の変遷と,その意味するところを詳述。そこから浮かび上がる,日本人の死生観,他界観,民族的心性とは。

明治馬券始末

46判 256頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
大江志乃夫(2005) 〈978-4-314-00976-8〉
日露戦後,軍馬改良の一環として競馬が奨励され,馬券も黙許された。だが,その利益を当て込んで競馬会が乱立,紛争・不正も続発して,明治41年,馬券競馬は廃止されるに至る。この騒動の片隅で,一見些細だが,やがて来る検察権力の暴走を予兆する事件が起きていた......。近代史研究の大御所が陸軍秘密文書を駆使しながら描く,歴史の裏側に隠されたドラマ。

あったかもしれない日本 幻の都市建築史

A5変型判 256頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
橋爪紳也(2005) 〈978-4-314-00998-0〉
建築や都市デザイン,国家イベントの分野において,実施された計画ではなく,中途で頓挫した開発,コンペの落選案,誇大妄想的なビジョンなど,歴史から忘れ去られているプロジェクトを再発見し,「あったかもしれない国のかたち」を追いかける,もう一つの都市建築史の試み。斬新な近現代史記述であると同時に,異色な視点からの日本社会論でもある。

新宿学

A5判 280頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
戸沼幸市編著 青柳幸人,高橋和雄,松本泰生(2013) 〈978-4-314-01099-3〉
江戸時代の宿場町として誕生以来,時代を先取りして発展してきた「新宿」のまちの今昔そして未来を,地理地形,街道,遊郭,大名屋敷,上水道,鉄道とターミナル,老舗,歌舞伎町,西口高層街など,土地利用,都市計画の要素も視野に入れながら,様々な切り口で明らかにする。新宿再開発による,緑あふれる「淀橋・追分・御苑 散策大路・散策小路」の実現も提唱。

流線形シンドローム 速度と身体の大衆文化誌

46判 368頁 定価2,520円(本体2,400円+税)
原克(2008) 〈978-4-314-01035-1〉
20世紀前半に一世を風靡したデザイン,流線形。スピード化・合理化の時代を象徴するそのイメージは,自動車や機関車にとどまらず,日用品や大衆文化,女性の身体に至るまで感染症さながらに拡大適用されてゆく。本書は,科学/ファッション雑誌等を渉猟し,米国・ドイツ・日本でそれぞれ特徴的に展開した流線形イメージの系譜を比較文化論的に描く。図版170点

新聞と民衆 日本型新聞の形成過程

46判 216頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
山本武利(2005) 〈978-4-314-00986-7〉
明確な政治的立場を表明せず,「不偏不党」の名のもとに中立的な報道を行なう日本の新聞の性格が,どのような歴史的背景のもとに形成されたかを,明治期の新聞史を通して考察する。とりわけ,自由民権期における読者の新聞観,政治観,あるいは足尾鉱毒問題での被害民-新聞-読者の連携などを取りあげて,新聞と民衆のダイナミックな関係を近代史に位置づける。

私の戦後は終わらない 遺されたB級戦犯妻の記録

46判 280頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
小林弘忠(2005) 〈978-4-314-00987-4〉
太平洋戦争のB級戦犯に指定された傷痍軍人,本田始。彼は,捕虜監視員時代に捕虜を虐待した罪で起訴され,たった一日の裁判で死刑判決を受けてしまう。そこから,彼の妻・タネの,見つからない真実を追い続ける戦後が始まる。「彼は本当に捕虜を殺したのだろうか?」――今もなお戦後の傷跡を背負って生きる女性の生涯を描くノンフィクション。

神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡

46判 636頁 定価3,360円(本体3,200円+税)
ジュリアン・ジェインズ 柴田裕之訳(2005) 〈978-4-314-00978-2〉
人類が意識を持ったのは,今からわずか3000年前のことだった。古代文明は,右脳に囁かれる神々の声に従った<二分心>の者たちが担ったのだ―――人類が意識を持つ前の人間像を初めて示し,豊富な文献や遺物を駆使して「意識の誕生」をめぐる壮大で大胆な仮説を提示する......哲学・心理学,歴史解釈をはじめ多方面で論議を呼んだ画期作,堂々の刊行。

謎の古代文明

46判 292頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
〈新装復刊〉
チャールズ・ベルリッツ 小江慶雄,小林茂訳(1997) 〈978-4-314-00797-9〉
数千年前の古地図に南極大陸が精確に書かれていた秘密。シベリアの冷凍マンモスの口中に残る南方植物の謎。ベーリング海峡を渡った人々の残した痕跡。洪水伝説と地球大激変をめぐる古代人の記述等。31か国語を解する水中探検家が,古今東西の文献を渉猟し,自ら水底都市の遺跡に潜って,古代文明のミステリーに迫る。

クリスチャン・ジャックのヒエログリフ入門

46変型判 246頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
クリスチャン・ジャック 鳥取絹子訳 矢島文夫監修(2001) 〈978-4-314-00899-0〉
『太陽の王ラムセス』など,古代エジプトを舞台にした歴史小説で名高い著者による,画期的なヒエログリフの入門書。遺跡発掘の歴史からヒエログリフ解明までの流れ,ファラオの存在意義,古代エジプト人の世界観,人生観,暮らしぶりなどを生き生きと紹介してゆく。作家かつエジプト学者である著者ならではの魅力的な視点で,現代と古代をつないでくれる。

シバの女王 砂に埋もれた古代王国の謎

46判 448頁 定価2,940円(本体2,800円+税)
ニコラス・クラップ 矢島文夫監修 柴田裕之訳(2003) 〈978-4-314-00933-1〉
「シバの女王は実在したのか?」映画製作者で考古学講師でもある著者が,シバの女王伝説を追う。旧約聖書,コーランや民間伝承に登場する様々なシバ像を披露しながら,中東への調査の旅路を綴る。現地の風土・文化・人間との出会いをユーモラスに織りこみつつ,シバの核心に迫っていく。考古学的推理をも楽しめる壮大なノンフィクション。

タロット大全 歴史から図像まで

A5判 628頁 定価4,725円(本体4,500円+税)
伊泉龍一(2004) 〈978-4-314-00964-5〉
何百年もの間,時の流れとともに変わり続けてきたタロット。多種多様な絵柄の中には,その時代の空気や人々の世界観が封じ込められている―――タロットの今の姿から始まり,占いと精神世界との関わりの中で育まれたその歴史,各カードの図像解釈まで,豊富な切り口からタロットの世界の全貌を披露する。図版も豊富に掲載され,まさに辞書的な一冊。

占星術 その科学史上の位置

46判 204頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
中山茂(2005) 〈978-4-314-00985-0〉
科学的にはナンセンスとみなされている占星術が,なぜこうも人を惹きつけるのか。バビロニアに興り,古代から近世まで文明を支配し,天文・物理・気象等の科学の母体となった占星術の発生と衰退を科学史的に評価する。西洋の占星術のみならず,中国や日本の占星術も同格に扱い,また中世や近世への展開をも充分考慮して,占星術の全体像を捉えた科学思想史入門。

千年王国の追求 〈新装版〉

A5判 480頁 定価5,040円(本体4,800円+税)
ノーマン・コーン 江河徹訳(2008) 〈978-4-314-01049-8〉
11~16世紀のヨーロッパを舞台に,ユダヤ教や初期キリスト教,異端的神秘主義者たちから受けつがれた「千年王国幻想」が,現世での楽園を求める民衆のエネルギーや想像力と結びついていったさまをドラマティックに再現する。中世史の埋もれた部分に光をあてた社会史的研究であるとともに,文学・人類学・宗教学・社会学などに多くの問題を投げかけた名著。

中世の覚醒 アリストテレス再発見から知の革命へ

46判 504頁 定価3,780円(本体3,600円+税)
リチャード・E.ルーベンスタイン 小沢千重子訳(2008) 〈978-4-314-01039-9〉
12世紀,イスラーム世界で受け継がれてきたアリストテレスの著作がキリスト教徒に再発見される――科学的思考様式を備え従来の宗教的世界観を覆すその思想は大きな衝撃を与え,理性と信仰,正統と異端をめぐって,教会・大学・民衆を論争の嵐に巻き込んでゆく。「アリストテレス革命」とも呼ぶべき,中世ヨーロッパの知の覚醒を鮮やかに描く西欧精神史。

清潔文化の誕生

46判 416頁 定価3,150円(本体3,000円+税)
スーエレン・ホイ 椎名美智訳(1999) 〈978-4-314-00841-9〉
掃除,洗濯,シャワーにデオドラント...いつから人々はかくもきれい好きになったのだろうか?本書は,清潔文化発祥の地アメリカにおける「清潔」の社会史である。泥と垢にまみれた19世紀から清潔の追求に奔走する現代へ。社会全体をおおう清潔イデオロギーの運動を,都市と田舎,女性,移民など,さまざまな声をすくいつつ鮮やかに描き出す。解説:富山太佳夫

原子爆弾の誕生 上

A5判
 上 752頁 定価6,825円(本体6,500円+税) (1995)〈978-4-314-00710-8〉
 下 752頁 定価6,825円(本体6,500円+税) (1995)〈978-4-314-00711-5〉
リチャード・ローズ 神沼二真,渋谷泰一訳
20世紀,あるいは人類史上の重大事ともいえる原子爆弾がいかにしてつくられたのか。なぜ広島と長崎に投下されたのか...。その全貌を,膨大な文献調査と300人を超えるインタビューで完璧なまでに再現する。原爆をめぐる国際政治の動き,科学の発展の軌跡を克明に追う一方で,政治家や科学者たちの熱狂と苦悩を生々しく描く。ピューリッツァー賞受賞作!

原爆から水爆へ 上 東西冷戦の知られざる内幕

A5判
 上 540頁 定価5,040円(本体4,800円+税) (2001)〈978-4-314-00889-1〉在庫僅少
 下 528頁 定価5,040円(本体4,800円+税) (2001)〈978-4-314-00890-7〉
リチャード・ローズ 小沢千重子,神沼二真訳
広島・長崎の惨劇を知りながら,水素爆弾にまで手を染めていく世界――ベルリン封鎖,朝鮮戦争,キューバ危機......さらなる大戦の危機の下,権力者たち,科学者たち,そしてスパイたちは一体何を考えいかなる行動をとったのか? ピュリッツァー賞作家が,当事者の証言や記録文書,ソ連崩壊後初めて公にされた新資料を再構成しながら,米ソ軍拡競争の内幕を活写。

原子力 その神話と現実 増補新装版

46判 272頁 定価2,100円(本体2,000円+税)
リチャード・カーチス,エリザベス・ホーガン 高木仁三郎,近藤和子,阿木幸男訳(2011) 〈978-4-314-01084-9〉
いま日本は「原子力をどうするか」について切実な議論を必要としているが,実は1980年にアメリカで環境問題を専門とするライターらが,当時のアメリカの原子力開発の事故と隠蔽の実態を告発していた。その内容は,驚くほど今日の日本の状況に酷似しており,私たちは改めて30年前に書かれた本書から「神話と現実」の多くを学ばなければならない。

イスラームから見た「世界史」

46判 688頁 定価3,570円(本体3,400円+税)
タミム・アンサーリー 小沢千重子訳(2011) 〈978-4-314-01086-3〉
9・11――その時はじめて世界は〈ミドルワールド〉に目を向けた。十字軍遠征,植民地時代,そして,9・11――西洋版の世界史の後景に追いやられてきたイスラーム世界ではいかなる物語が進行していたのか。さらにはムスリムは自らの歴史をどう捉え,いかに語り伝えてきたのか。混迷を続けるイスラーム世界の成りたちが見えてくる,もう一つの世界史。

平和を破滅させた和平 上 中東問題の始まり 1914-1922

46判
 上 464頁 定価3,990円(本体3,800円+税) (2004)〈978-4-314-00966-9〉
 下 544頁 定価3,990円(本体3,800円+税) (2004)〈978-4-314-00967-6〉
デイヴィッド・フロムキン 平野勇夫,椋田直子,畑長年訳
中東ではなぜ血なまぐさい抗争が絶えないのか。それを理解するためには第一次世界大戦までさかのぼらねばならないと著者は言う。オスマントルコ帝国の崩壊を見すえ,ヨーロッパ列強はいかなる青写真を描いていたのか。さまざまな思惑が交錯する生々しい人間模様を活写し,近代中東形成の全体像をあぶり出す,大河小説さながらの一大歴史ノンフィクション。

数量化革命 ヨーロッパ覇権をもたらした世界観の誕生

46判 356頁 定価3,360円(本体3,200円+税)
アルフレッド・W.クロスビー 小沢千重子訳(2003) 〈978-4-314-00950-8〉
ヨーロッパ帝国主義が成功をおさめたのはなぜか? 理由の一つは,中世・ルネサンス期に,人びとの世界の捉え方や思考様式が,宗教的なものから普遍的・効率的なものへと変化していたことだと著書は言う。暦法,機械時計,地図,記数法,絵画の遠近法,楽譜,複式簿記......広範な分野で並行して起こった,数量化・視覚化という革命を跡づけてゆく西欧精神史。

飛び道具の人類史 火を投げるサルが宇宙を飛ぶまで

46判 320頁 定価2,940円(本体2,800円+税)
アルフレッド・W.クロスビー 小沢千重子訳(2006) 〈978-4-314-01004-7〉
なぜ人類はかくも繁栄したのか。本書はその理由として,直立二足歩行と火を操る能力と並んで,「ものを投げる能力」を挙げる。飛び道具を使って,遠く離れた場所に変化を生じさせることへの飽くなき探究心こそが歴史を形作ってきたのだ。人類進化の足跡から,戦争の様式と軍事技術の変遷,惑星探査や宇宙開発まで,壮大なスケールで描く画期的な人類史。

気象を操作したいと願った人間の歴史

46判 524頁 定価3,360円(本体3,200円+税)
ジェイムズ・ロジャー・フレミング 鬼澤忍訳(2012) 〈978-4-314-01092-4〉
雨乞いの儀式にはじまり,ペテン師たちの暗躍,さまざまな思惑が錯綜する軍事・商用目的の人工降雨,エアコンの発明,天気予報,気象衛星まで――ままならぬ自然の支配を切望した人間の歴史をたどるとともに,地球温暖化を解決しようとSFばりのアイディアが検討される,現代の「地球工学」の政治的・倫理的問題点を衝く。

歴史の観念

A5判 402頁 定価3,360円(本体3,200円+税)在庫僅少
R.G.コリングウッド 小松茂夫,三浦修訳(2002) 〈978-4-314-00914-0〉
歴史とは何か。ヘロドトスの時代から,キリスト教思想による革命的変化,さらにはデカルト,カント,ヘーゲル,ディルタイ,クローチェ,トインビー等に至る各時代の歴史観の変遷をふまえながら,それらの誤謬は鋭く批判しつつ,独自の歴史哲学を構想する。「歴史哲学に重大な貢献をした20世紀唯一のイギリスの思想家」と賞されたコリングウッドの主著。

幕末の社会史 徳川幕藩制と庶民

46判 218頁 定価1,835円(本体1,748円+税)
〈精選復刻 紀伊國屋新書〉
工藤恭吉(1994) 〈978-4-314-00661-3〉
徳川封建体制の矛盾が深刻化してきた江戸中期頃から幕藩体制が崩壊するまでの過程を,領主と自立的小農民という対立する二つの階級関係の歴史としてとらえる。さらに,農民層の分解,農村工業の発達,商人の活動,百姓一揆や都市の打ちこわし等をとおして経済史の立場から,近代資本主義の萌芽をもさぐる。明治維新を理解する上でも貴重な書といえるだろう。

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