出版社内容情報
故郷への慕情、出稼ぎ、人身売買、風刺、エロスなどから、民俗学的なアプローチで子守唄を唄い継いだ女性たちの心情を探る。
子守唄のあの哀調はなぜか? 旋律の裏に込められたものは何なのか?――眠らぬ幼子に手を焼くのはいつの世も同じだが、時代をさかのぼって、子守を生業とした女性たちの生活を見ると、そこには厳しい現実があった。背景にある故郷への慕情、出稼ぎ、人身売買、風刺、エロスなどから、民俗学的なアプローチで唄い継いだ女性たちの心情を探る。
【著者紹介】
1930年生まれ。詩人、評論家、作家。『日本農民詩史(全5巻)』(法政大学出版局)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。子守唄研究の第一人者としても知られる。著書に『陽気な農民たち』(未來社)、『望郷の詩』(大和書房)、『松永伍一詩集』(土曜美術社)、『光の誘惑――わが聖地行』(紀伊國屋書店)、『老いの美徳――本当の豊かさとは何か』(大和書房)ほか多数。2008年没。
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