出版社内容情報
気鋭の執筆陣による、〈戦後〉を歴史化する試み。
〈戦後〉を問い直すための見取り図を提示するとともに、これまでこぼれ落ちてきた論点をアクチュアルな問題として拾い上げ、特に社会運動に力点をおいて総括する。
「戦後〉を様々な角度からあらためて振り返り、単層化しがちな「戦後論」の議論空間を複雑化していこうという試みである」(3巻代表編者:北田暁大)
ニューアカ/フェミニズム/おたく/ピースボート/ネオリベ/バブル文化/グローバル化/オウム/9・11/イラク戦争/格差……。バブルの終焉、戦後50年、村山談話、Windows95、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件…。1995年、日本はここから変わった?!
各巻に詳細な年表付(道場親信編)
内容説明
これからを生き抜くために、いま、「戦後」を問い直す。
目次
ガイドマップ80・90年代 北田暁大×小森陽一×成田龍一
ポスト冷戦と9・11のあいだ 山下範久
「冷戦構造」と「五五年体制」崩壊後の日本社会 小森陽一
ネオリベラルな受動的革命の始動―リーン生産方式的思考様式の全面化 土佐弘之
階層化社会の「私たち」 佐藤俊樹
グローバル化する人権―「反日」の日韓同時代史 玄武岩
「新しい戦争」と日本―漂流する「安全保障」 佐々木寛
オウム事件と九〇年代 遠藤知巳
フェミニズムが獲得したもの/獲得しそこなったもの 斎藤美奈子
グローバル化とパブリック・スペース―上野公園の九〇年代 五十嵐泰正
ピースボートの二五年 櫛渕万里
「おたく」という文化圏の成立 森川嘉一郎
ポストバブル文化論 原宏之
インタビュー 辻井喬「爛熟消費社会とセゾン文化」―(聞き手)上野千鶴子・小森陽一
インタビュー 三浦雅士「現代思想の時代」―(聞き手)北田暁大
年表(1981~2000年) 道場親信
著者等紹介
岩崎稔[イワサキミノル]
1956年生まれ。東京外国語大学教授(哲学、政治思想史)
上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年生まれ。東京大学教授(社会学)
北田暁大[キタダアキヒロ]
1971年生まれ。東京大学准教授(理論社会学、メディア史)
小森陽一[コモリヨウイチ]
1953年生まれ。東京大学教授(日本近現代文学)
成田龍一[ナリタリュウイチ]
1951年生まれ。日本女子大学教授(日本近現代史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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