内容説明
人類発祥の地アフリカ。強烈なリズムのドラムが鳴り響くアフリカ。そこに展開する神話の世界は大変魅力的で、キリスト教的あるいは東洋的な神話の世界と異なり、楽天的かつ人間的な豊穣の世界である。本書は、アフリカの諸部族の創世神話―宇宙や人間生活のはじまりに関する物語―を題材に、彼らの生活様式、思考方法、社会の仕組み、世界観などを探ろうとしたもの。まだほとんど知られていないアフリカの神話的世界の紹介としての意味はもちろん、人々の生きることの意味と神話とのかかわりをその背景・土壤との関連で捉えたものとして、恰好のアフリカ学、文化人類学入門であろう。
目次
第1章 アフリカ素描
第2章 河と首長―ディンカ族
第3章 混沌と秩序―ルグバラ族
第4章 人間の条件―ドゴン族
第5章 アフリカの万神殿―フォン族
第6章 草原のプロメテ―ロジ族
第7章 神話と世界観
第8章 神話とは何か
補章 その他の種族の神話集成
著者等紹介
阿部年晴[アベトシハル]
1938年生まれ。埼玉大学名誉教授。NPO法人地球ことば村・世界言語博物館理事長。東京大学大学院生物系研究科文化人類学専門課程博士課程単位取得退学。専門は文化人類学、アフリカ研究、神話論、文明論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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