内容説明
戸田城聖の後を継ぎ、創価学会第三代会長となった山本伸一の峻厳な「弟子の道」が綴られている。日蓮大聖人の仏法のヒューマニズムの光をかかげて、世界を舞台に繰り広げられる民衆凱歌の大河小説。
＜各章の概要＞
【ＳＧＩ】1975年1月26日、51カ国・地域の代表が集いＳＧＩが発足。山本伸一はＳＧＩ会長に。
【人間外交】日本では佐藤元総理らと、第３次訪中ではトウ小平副総理、シアヌーク殿下と会見。
【共鳴音】会長就任15周年の記念行事を終え渡欧。ペッチェイ、マルロー、ユイグ氏等と対話。
【宝冠】第２次訪ソで、モスクワ大学から名誉博士号が贈られる。コスイギン首相と再会。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wiki
7
著者との邂逅記念日に読了。「対話が、時代を動かし、人類の命運を変えるのだ」「憎悪、戦争は波及する。しかし、協力、平和も波及するのだ。人間の協力がもたらす感動は、イデオロギーの壁を超えて、心から心へと波動していくにちがいない。それが見えざる平和の潮流となることを彼は願った」「伸一の行動は、二十一世紀の人類共存の大河を、平和の大潮流を開くための人間外交であった。そこに彼は、生命をかけていたのだ」歴史は動く。それは人の意志による。平和と、友好を根底とした堅固な一念は、確かに歴史に影響した。今こそ読むべき小説だ。2021/04/02
qrqrqr
2
P.372 人間的であることとは、人への感謝の心をもち、率直に、その気持ちを伝えることである。感謝なき人間主義もなければ、自身の思いを表現せぬ無表情の人間主義もない。2022/03/09
wiki
2
鄧小平、シアヌーク、ペッチェイ、マルロー等等、名前は知っているものの、いかなる人生を送り、いかなる信念を持って行動された方なのかを知らなかった。この本はその点を踏まえることが出来る。そしてその対談が世界的な平和友好関係を築いていく上で、いかに実り多いものであったかという事をうかがい知ることが出来る。怒涛だ。誰も真似できない。2016/09/18
★320★
1
もちろん先生がいろいろな方と対談されていたのは知っていましたが、その背景にここまでの思いがあって、親交があって、だからこれだけ讃えられるのかと思いました。 宗教者とは言え、民間人が冷戦下の中ソ米の首脳と対話して歩く、しかも向こうから橋渡しを期待される。まさに戸田先生の偉大さを証明する、弟子の戦いの本懐なんだろうと思いました。 何万分の一でも、弟子の戦いを自分の中でも起こさなければと決意しました！2021/03/02
asashinchan
0
戦争を絶対悪とする思想。 第二次訪ソの場面が印象的。 悪しき歴史がまた起きようとしているが、各々自身の人間革命なしには現状を変えることはできないと感じます。2023/11/11
