内容説明
映画の魅力はサスペンス技法にある。イギリス特産のスパイ・スリラーから、フランス野郎ならではのギャングものまで──シネマディクトJが舌なめずりしながら語る職人芸の世界。スクリーンを見つめながら、暗闇のなかでハラハラしたいすべての人びとに贈る楽しめる本。
目次
1 サスペンス映画のスタイル(キャロル・リード;フリッツ・ラングの「飾窓の女」;「窓」 ほか)
2 スリラー映画と推理小説(この推理小説は映画になるか;スリラー映画に関する五章;スリラーと映画 ほか)
3 フィルム・ノワールの世界(クルーゾーの解釈の仕方について;「犯罪河岸」と「聖ヴァンサン」;「悪魔のような女」 ほか)