内容説明
一九四五年、連日の空襲のもと、主任として映画館を守りつづけながら、面白い本を求めて古本屋を巡り歩くJ・J氏──。一九七〇年、試写に、コンサートに、原稿書きにと、忙しい毎日のなか、散歩と本探しに精を出すJ・J氏──。日記は最高のノンフィクションだ。ノートやメモ帖から精選されたJ・J氏の日録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiratax
1
(20080427)戦時中の日記などもある。彼が売れたのは60歳を過ぎてからという脅威。植草は戦前生まれで、戦時中は学生だ。2008/04/27
Saku
1
植草甚一の終戦直前と、高度経済成長期の日記。前者はやっぱり重苦しい雰囲気で書かれていたけれど、好きな本を読んで暮らしている様は、植草甚一らしい。戦争中は洋書とかOKだったのか?終戦直前の3日間で苦痛としか書いてないのが印象的。何があったのか気になる。2012/10/08
Bibibi
0
この人こそ真の趣味人でしょう。2007/09/08
あゆころ
0
1945年と70年の日記。45年にも洋書も洋画もあったのか。空襲の記録もされているが、ほぼ毎晩数時間おきに平均3回は空襲があり、その度に避難していたら日常生活が立ち行かないのでは、と思う。その中で自分の生活のリズムを一定に保っていた精神状態に驚く。2018/08/20