内容説明
オリンピア・プレス版のヘンリー・ミラーをあさった時代までさかのぼるから、J・Jの禁じられた文学とのつきあいは古い。おびただしいハード・ポルノや前衛的性文学を論じ、ホモ・セクシャルの世界まで探索する。エロス的観点をつらぬく、極めて独特な二〇世紀文学論!
目次
1 禁じられた文学始末記(禁じられた文学始末記;オリンピア・プレスをめぐって;ポール・レオトーの「禁じられた領域」 ほか)
2 エロティシズム文学メモ(ポルノにみる女の扱われかた;フィリップ・ロスのマスタベーション文学「ホワッキング・オフ」;オーデンやカポーティが感心してしまったジョー・アッカレーのホモ・メモワール;調髪師のチャーリーとTVでホサれたシスター・ジョージ;ぼくが感心したエロティシズム文学についてのメモ)
3 アメリカン・セックスこぼれ話(ぼくはヘフナーの野郎が大きらいなので…;アメリカン・セックスの動きがチョイおもしろくなってきた;アメリカン・セックス日録 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiruhan
1
印象にのこったエピソードは、「ヴィクトリア朝時代の人が集めたポルノコレクション一万五千冊を英国博物館に管理させた」だろうな。いまの日本だったら、得ろ同人誌15,000冊とかになるのだろうかwそれにしても「プレイボーイ」の創始者ヘフナーは嫌われているな。2012/01/19
ゆりっぺ
0
1999年7月24日
わす
0
60年代前後に書かれた、ポルノというよりエロティカにまつわる解説やらエッセイの寄せ集め。ちょうど『我が秘密の生涯』を読んでいて、『もう一つのヴィクトリア時代』に進もうと思ってたのでタイムリーな話題だった。アメリカは性革命の真っ只中で、性表現規制が緩和されたり性観念が変わっていく様子は、日本人にとっても注目に値するトピックだったか。当時のポルノ小説の売れ行きがいかほどか知らないが、法外な前金を払って作家を説得した出版社もあったというから、AV黎明期と同じようにリスクを承知でやる価値があったんだろう。2024/11/30
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