内容説明
腐肉と瘴気に満ちる広大な穢禍(あいか)の海。全ての命を飲み込み、葬り去るその流動体の怪物の中に潜んでいた石版。全ての欠片を組み合わせることに成功したラスと燦華。記されている文字を解読すると、そこには驚くべき事実が記されていた。“なぜ創造主がこのわたくしを世界に生み出したのか”その理由を知り、深く自尊心を傷つけられた燦華。逆上の果て制御不能となり、行動は常軌を逸して…。マンガ「破妖★学園 麗しの君はゴールデンハニー」「破妖★学園 サティンの部屋」ほかおまけつき!
目次
第七十八章 小さき者
第七十九章 開かれた匣
第八十章 変わりゆくもの
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュウ
7
雛の君、可哀想なことになって来たなぁ。真実が何であれ、ラスは諦めない。2018/08/24
Norico
6
紫紺の妖主、死んでしまった後も扱われ方が残念…2022/06/01
陸抗
5
出てることに、しばらく気がつかなかった…。今回は、この世界の仕組みと、闇主頑張った。2016/10/12
鳩羽
4
創造主たちの意図、そして世界の成り立ちを知ったラスと女皇。ようやくラスを見つけ出し、救い出した闇主とターラだが、共にいた女皇に拒絶された泥闇は女皇の身体を乗っ取るのだった。五色の闇たちが楽しそうに闇主の邪魔をしにくるのが楽しい。世界の上へ上へと向かえば、こういう展開になるのは仕方ないけれど、個々の人間ドラマが虚しく感じられもする。2020/03/20
よみにゃん子
4
世界の外側を垣間見ることができた今巻。まさかそんな大枠までもラスに背負わせるとは。一人ぼっちの痩せ細った少女だった頃のラスを思うと信じられません。立ち向かう敵は大きいけれど、痛々しい戦いだけはしないで、無理はしないでって思っても無理なんだろうな。長年読み続けているだけに、終わりが見えてきてしまった寂しさと嬉しさと期待感といろいろな感情が込み上げてきました(この際これまでのまだ終わらない進まないと言っていた過去は棚にあげておきます)。ラスと闇主、2人が揃えば何だってできるはず。最後まで離れないで走り抜いて!2019/11/05