内容説明
ラスの迷いが消えた。魔性と人間の軋轢のなかで、苦しむ魔性の声にも、軋む人間の声にも共感を覚えてしまったから…! 呪縛から解放されたラスは、父の心臓に破妖刀・紅蓮姫(ぐれんき)を突き立てる…! 遂に訪れる、第六の妖主「雛の君」との闘い!? ラスはターラの命を救うことができるのか…!? そして、この恐ろしくも愛しい世界の滅亡を止めることはできるのか…!? シリーズ最高のクライマックス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nontea
10
クライマックス!最終回詐欺にまた会いました・・・。ラスの話よりもセスランのパパ・ママの話が出てきて、ものすごっく嬉しかった!また、番外編がマンスラムの話しなのも嬉しかった。ずっと出てきたけど、どんな人だったのか気になっていたので、色々わかりよかったです。で、後何冊で終わるのか気になります。2012/11/03
Norico
6
サティンさんのお父さんも登場。あの2人を主と呼ぶ妖貴だったとは。そしてラスと王蜜の君の対決はやっと終わり。あとがきでは「あと少し」って書いてるけど、ここから30巻までかなりありますが?(笑)番外編は、マンスラムとチェリクが仲良くなるまで。2022/05/31
鳩羽
5
王蜜の妖主からターラの命を取り戻したラスは、初めて父として相対してもらい喜びを感じる。サティンやセスランら浮城の面々は、魔性の脅威に対して対策を取っていたが、セスランは身体の中に封じた魔性が暴れ出し、苦境に陥っていた。そこに現れたのは父である妖貴で、彼の真名はまた魔性の在り方の真実を告げる。…ラスが四闇を従えたことで女皇と同等の立場になり、やっと序盤戦が終わったといったところか。チェリクとマンスラムの番外編からも、人間と魔性の関係がそう単純でないものだと思わされる。2020/02/02
シュウ
5
セスランの思わぬ展開にびっくり。短編のマンスラムとチェリク。二人の在りし日の姿。一筋縄ではいかない。2018/05/05
凍矢
5
新年早々に、読了出来ました。ラスが、まさかの親の情に、甘えられるようになるとは。あんなに、父親に無視されていたのに。時間の流れでしょうか。ラストも、戦いが始まる!と、思ったら、外伝になるし。かなり目が点になった瞬間でした。2016/01/01