紀伊國屋書店 出版部 図書目録

心理学・精神医学

2013年3月現在

行動学入門 生物科学としての心理学

A5判 440頁 定価3,150円(本体3,000円+税)
ドナルド・O.ヘッブ 白井常他訳(1975) 〈978-4-314-00130-4〉
脳の生理化学の急速な進歩により,心理学は人間の心を明確な科学的対象として探求することが可能になった。ここに,広義の人間の行動学,すなわち意識・情報・学習・思考を生理的に扱う学問が成立した。本書は,アメリカ心理学界の第一人者であるヘッブが,生物学を含む関係者に〈生物科学としての心理学〉を紹介した最高の入門書。第二版を大幅に改訂。

フロイトの生涯

A5判 628頁 定価6,825円(本体6,500円+税)
アーネスト・ジョーンズ 竹友安彦,藤井治彦訳(1969) 〈978-4-314-00058-1〉
フロイトは峻烈な心理の探究者であるとともに,極めて人間的な弱さをも内蔵していた。心理学の黎明期から完成にいたるまでの彼の苦闘の歴史を生涯と克明に照合しながら浮彫りし,業績の再評価を行った,フロイト伝の決定版。<内容>少年期・思春期/医学生/婚約/結婚/ブロイエル期/フリース期/自己分析/夢の解釈/孤立からの脱出/大戦の期間/ウィーン

ユダヤ神秘主義とフロイド

46判 360頁 定価3,990円(本体3,800円+税)
デイヴィド・バカン 岸田秀,久米博,富田達彦訳(1976) 〈978-4-314-01056-6〉
人間の両性性の概念,近親相姦願望とそれに対する罪悪感,夢判断の技法,象徴の解釈...。フロイド理論の多くの側面は,意識的または無意識的に,ユダヤ神秘主義思想と深くつながっていた。フロイドの著作や書簡とユダヤ思想の文献を詳しく対比させながら,フロイド的思考の起源に迫る。人間フロイドの内面を照射した,ひとつの思想の形成の物語。

元型論 〈増補改訂版〉

A5判 528頁 定価5,880円(本体5,600円+税)
C.G.ユング 林道義訳(1999) 〈978-4-314-00840-2〉
人間のこころには,フロイトのいう個人的な無意識だけでなく,人類に共通の集合的無意識がある...ユングの独創であり,卓見である「集合的無意識」とそのパターンとしての「元型」をめぐるユング自身の理論的文章をすべて収録。古今東西の該博な知識に裏づけられたユングの名文を長年の研究に基づいた丁寧な訳注・解説を付け,日本語で再現。

意識の起源史 〈改訂新装版〉

A5判 636頁 定価5,985円(本体5,700円+税)
E.ノイマン 林道義訳(2006) 〈978-4-314-01012-2〉
「個人の自我意識の発達は,人類の歩んできた意識発達の元型的諸段階を辿る」という雄大な仮説をもとに,その軌跡を世界の神話の中に探る。母子未分化のカオスの状態から,意識が広大な無意識の海に出現し,さまざまな危険と試練を経て無意識を統合する過程が,創造・英雄神話に見事に表現されている。ユングの高弟ノイマンの代表作で,訳を改訂,新規図版収録。

女性の深層

46判 216頁 定価1,995円(本体1,900円+税)
E.ノイマン 松代洋一,鎌田輝男訳(1980) 〈978-4-314-00290-5〉
女性的なもの,母性的なものが個人,集団,文化の中で果たす役割を,ユング心理学の立場から考察したもの。神話,夢,音楽等を題材に,女性の心理的発達,女性的なものと創造性との関係,女性性と男性性との対立と統合を分り易く論じている。さまざまな男女関係や結婚問題への理解に繋がり,男性および女性そのものを全体としてとらえるための助けにもなる一冊。

永遠の少年 『星の王子さま』の深層

46判 322頁 定価2,650円(本体2,524円+税)
M.-L.フォン・フランツ 松代洋一,椎名恵子訳(1982) 〈978-4-314-00396-4〉
サン=テグジュペリの『星の王子さま』を題材に,大人になることを拒み,現実を生きられない永遠の少年の病理をユング心理学の立場から析出した,数あるメルヘン分析の中でも最高に刺激的な書。「モラトリアム人間」という言葉で今日喧伝される,この「青年の深層」を理解するためにも,またメルヘンをより深く味わい楽しむためにも必読の書といえよう。

睡眠と夢

46判 300頁 定価2,415円(本体2,300円+税)
ミシェル・ジュヴェ 北浜邦夫訳(1997) 〈978-4-314-00784-9〉
ヴァチカンの司祭に向けての講演をはじめ,人類最大の謎と言われる「睡眠」と「夢」の関係をわかりやすく語った,九篇の講義録を収めた。最新の研究報告を交えながら,脳と睡眠の関係,夢のメカニズムについて,解き明かしてゆく。フランスでは,同時に刊行された小説『夢の城』とともにベストセラーとなった。小説のガイドブックとしても読める,手頃な入門書。

ラカンのところで過ごした季節

46判 272頁 定価2,447円(本体2,330円+税)
ピエール・レー 小笠原晋也訳(1994) 〈978-4-314-00684-2〉
1969年,パリ。「わたし」は精神分析家ジャック・ラカンのもとを訪れた。みずからの心の深奥をさぐるために。そして始まった奇妙な日々――本書は,10年にもおよぶ分析経験を綴った回想録である。謎に包まれたラカンの臨床現場についての貴重な証言であるとともに,作家ならではの表現力に支えられた,「小説のように」読める最高のラカン入門といえよう。

子どもは絵で語る

46判 268頁 定価2,548円(本体2,427円+税)
ロズリーヌ・ダヴィド 若森栄樹,荻本芳信訳(1984) 〈978-4-314-00436-7〉
子どもの絵には,現実と想像がまじっており,大人が理解するのは難しいことがある。しかしこれらの絵によって子どもの内的世界の豊かさ・複雑さが明らかにされるのである。本書では児童心理学の専門家である著者が,たくさんの具体例を通して子どもたちの心の世界を解読してみせており,子どもの理解には欠かすことのできない本といえよう。

精神分裂病の世界

46判 224頁 定価1,631円(本体1,553円+税)
宮本忠雄(1977) 〈978-4-314-00189-2〉
精神分裂病ほどわれわれの日常生活と深くかかわっている病いは少ない。著者は,その歴史,病状,理論をはじめ,現代との関係について考察する。とりわけ,日常的な世界とは別の,いわば心理的〈反世界〉で孤独と苦闘する患者の心理と論理を追求した本書は,この病いが現代人につきつける様々な問題をあきらかにした優れた文明論となっている。

故障した脳 脳から心の病をみる

46判 388頁 定価3,150円(本体3,000円+税)
ナンシー・C.アンドリアセン 岡崎祐士,安西信雄,斎藤治,福田正人訳(1986) 〈978-4-314-00463-3〉
"心の病"が"脳の病"として解かれようとしている。精神分裂病や躁うつ病,神経症や痴呆などの"心の病"が,いま脳の「故障」として解き明かされつつある。本書は,脳科学に基づくこうした最新知見を,著名な女性精神科医が平易に解説した本である。これは"心の病"への見方の革命であり,狂気やノイローゼが新しい視野で見えてくる。

ふたごが語る精神病のルーツ

46判 396頁 定価3,780円(本体3,600円+税)
E.フラー・トリー他 岡崎祐士監訳 岡崎万紀子訳(1998) 〈978-4-314-00818-1〉
分裂病,躁うつ病などの精神病はいつ,なぜ始まるのか? 「生まれか育ちか」をめぐる長年の謎から,ふたご研究という方法論が登場して60年,ついに大規模な研究が実施された。一方は分裂病を発病しているのにもう一方は健常であるペアを中心に,66組の一卵性双生児を,関連分野50数人の研究者が検査・分析。その成果をまとめた,この分野の画期的著作である。

思春期やせ症の世界 その患者と家族のために

46判 304頁 定価2,752円(本体2,621円+税)
アーサー・H.クリスプ 高木隆郎,石坂好樹訳(1985) 〈978-4-314-00451-0〉
近年,若い女性を中心に急激に増えている現代病で,神経性拒食症あるいは思春期やせ症と呼ばれる病がある。「肥っている」「大人になりたくない」などの理由から,食事をとることを極端に制限し,とことんまでやせてしまう。果ては死に至ることもある。本書は,こうした患者を長年みてきた精神科医により,この病気の背景と本質を解説した本!

拒食症・過食症を対人関係療法で治す

46判 288頁 定価1,680円(本体1,600円+税)
水島広子(2007) 〈978-4-314-01033-7〉
「わがまま病?」「母親のせい?」「過食を抑えれば治る?」日本では数少ない摂食障害(拒食症と過食症)の専門医が教える「新しい常識」。多くの誤解と偏見を正し,患者とその家族に「治す」ための正しい知識を提供する。数多くの臨床試験で摂食障害やうつ病への治療効果が実証されている「対人関係療法」を紹介。

10代の子をもつ親が知っておきたいこと 思春期の心と向きあう

46判 240頁 定価1,365円(本体1,300円+税)
水島広子(2011) 〈978-4-314-01075-7〉
いじめ,不登校・ひきこもり,反抗期,性的逸脱,ドラッグ,自殺のリスクも高い思春期うつ病,摂食障害――思春期の問題行動や心の病の奥底には,「自尊心」の低さが潜んでいる。日本における対人関係療法の第一人者で,思春期前後の心の病を専門とする人気精神科医が教える,「自尊心」と「コミュニケーション力」の高い子どもの育て方。

「うつ」と「躁」の教科書

46判 308頁 定価2,625円(本体2,500円+税)
ブライアン・P.クイン 大野裕監訳 岩坂彰訳(2003) 〈978-4-314-00939-3〉
「心の風邪」とも言われるほど身近な精神疾患であるうつ病。これはそもそもどんな病気なのか,躁を伴う場合は何が違うか,家族は何をすべきか,子どもが「うつ」になったらどうすればよいか,治療は具体的にはどのように行われるのか......実際の症例や著名人のエピソードも交えながら,不安に陥らないために知っておきたい情報を幅広くカバーする便利な一冊。

日本人のパーソナリティ

46判 194頁 定価1,835円(本体1,748円+税)在庫僅少
〈精選復刻 紀伊國屋新書〉
世良正利(1994) 〈978-4-314-00647-7〉
日本人と日本文化の統一的原理を求めて,著者が文化心理学的アプローチから,新しい日本人のパーソナリティを示唆する人間論。自己を知りたがるが案外自分を知らない日本人に贈る。
〈内容〉パーソナリティとは何か/話さなくてもよくわかる/神だのみの生活/人格形成における2つの道/日本人のパーソナリティ

マインド・コントロールとは何か

46判 248頁 定価1,427円(本体1,359円+税)
西田公昭(1995) 〈978-4-314-00713-9〉
人はだれでもマインド・コントロールされる! 日本の元カルト信者を実際に調査した気鋭の社会心理学者が,カルト集団の誘いのテクニックから,組織内での心理操作,脱マインド・コントロールまで,豊富な実例と心理的実験をあげながら,その原理を明快に解き明かす。今,すべての人が実学として知るべきマインド・コントロールのすべて。浅見定雄氏推薦

赤ちゃんは顔をよむ 視覚と心の発達学

46判 160頁 定価1,680円(本体1,600円+税)
山口真美(2003) 〈978-4-314-00938-6〉
赤ちゃんはいつから母親の顔がわかるのか,どのように表情や性別を識別できるようになるのか,「ひとみしり」はなぜおこるのか,どうして赤ちゃんの顔をかわいいと感じるのか......気鋭の心理学者が,これまでのユニークな実験,CGによる平均顔を使ったオリジナルの実験,サルとの比較実験などを紹介しつつ,顔認識の発達メカニズムを楽しく解説してゆく。

モラル・ハラスメント 人を傷つけずにはいられない

46判 336頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
マリー=フランス・イルゴイエンヌ 高野優訳(1999) 〈978-4-314-00861-7〉
巧妙にも自分の手は汚さずに,言葉や視線,ほのめかしや意味ありげな仕草で相手のこころを傷つけていく行為=モラル・ハラスメント。家庭で職場で日常的に行なわれるこの「見えない暴力」は,被害者をうつ状態のスパイラルへと陥らせ,ひどい場合は自殺に追い込むという。本書は豊富な臨床体験に基づいて,その実態を徹底分析。有効な対処法も提示する。

モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする

46判 504頁 定価2,100円(本体2,000円+税)
マリー=フランス・イルゴイエンヌ 高野優訳(2003) 〈978-4-314-00932-4〉
言葉や態度によって巧妙に相手の心を傷つける精神的な暴力=モラル・ハラスメント。この問題に長年携わってきた精神科医が,複雑な要因が絡み合う職場でのケースを詳細に分析。うつ病や退職に追いこまれることもある被害者の苦しみに寄り添いつつ,こうした「見えない暴力」を放置し助長する企業のあり方を痛烈に批判し,予防を含めた具体的な対処法も提案する。

自己評価の心理学 なぜあの人は自分に自信があるのか

46判 388頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
クリストフ・アンドレ,フランソワ・ルロール 高野優訳(2000) 〈978-4-314-00877-8〉
自分で自分のことをどう思っているか――すなわち〈自己評価〉は,恋愛,結婚,子育て,友人関係,仕事など,あらゆる場面で私たちの考え方や行動に大きな影響を与えている。あなたの自己評価は高いか低いか? 安定しているか不安定か? 精神科医のコンビが,豊富な実例と図表を使いながらそのメカニズムを平易に解説。自己評価改善法も提示する。自己診断表付き。

自己評価メソッド 自分とうまくつきあうための心理学

46判 384頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
クリストフ・アンドレ 高野優訳(2008) 〈978-4-314-01050-4〉
いまの自分を好きになれない,人と自分を比べてばかりいる,完璧な自分を演じようとして疲れてしまう......「自分自身である」ことはなぜこんなに難しいのか。定評ある精神科医が,認知行動療法をバックボーンに,「生きづらさ」の原因ともなる自分自身に対する不当な思い込み(ゆがんだ自己評価)をときほぐし,「前向きに生きる」ための実践法をやさしく説く。

難しい性格の人との上手なつきあい方

46判 360頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
フランソワ・ルロール,クリストフ・アンドレ 高野優訳(2001) 〈978-4-314-00885-3〉
家庭や職場で,状況に応じて態度や行動を調節できず,まわりの人を悩ます〈難しい性格〉の人たち――一体どうしたら彼らと円滑な人間関係を築けるだろうか? 本書では精神科医のコンビが,本人や周囲の人の証言を交えながら,様々なタイプの〈難しい性格〉の特徴を明らかにし,それを受け入れながらうまくつきあうための秘訣を伝授する。性格別自己診断表付き。

感情力 自分をコントロールできる人できない人

46判 384頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
フランソワ・ルロール,クリストフ・アンドレ 高野優訳(2005) 〈978-4-314-00990-4〉
怒り,羨望,喜び,悲しみ,羞恥,嫉妬,恐怖,恋愛......人は誰しも日々さまざまな感情を抱く。だが,これほど扱いに困る厄介なものもない。一体どのようにコントロールすればよいのか? 精神科医のコンビが,豊富な実例や図表,楽しいコラムを交えながら,感情のメカニズムを平易に解説。自分自身とうまく折り合いをつける方法を具体的にアドバイスする。

こころのレシピ 幸せと不幸のルール

46判 320頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
クリストフ・アンドレ 高野優監訳 田中裕子訳(2006) 〈978-4-314-01015-3〉
幸せ――それは,誰もが求めているが,わかったようなわからないような,捉えどころのないもの。一体どのように理解し,どのようにアプローチすればよいのか。フランスで大人気の精神科医が,豊富な実例や図表,楽しいコラムを交えながら,〈幸せ〉をちょっと知的に,しかし平易に解説。不幸を遠ざけ,幸せに近づくために効果的な対処法(レシピ)も提示する。

他人がこわい あがり症・内気・社会恐怖の心理学

46判 336頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
クリストフ・アンドレ,パトリック・レジュロン 高野優監訳 野田嘉秀,田中裕子訳(2007) 〈978-4-314-01024-5〉
人前に出るとドキドキして何もできない,人から注目を浴びるのが辛い,初対面の人と話をするのが苦手......対人関係における不安や恐怖(社会不安)を感じる人は多い。何が人をそうした状況に陥らせるのか? 精神科医のコンビが,豊富な実例や図表,楽しいコラムを交えながら,社会不安のメカニズムを平易に解説。タイプや度合いに応じた改善法も提示する。

働く人のためのストレス診察室

46判 376頁 定価2,100円(本体2,000円+税)
パトリック・レジュロン 高野優監訳 野田嘉秀訳(2004) 〈978-4-314-00959-1〉
仕事が片づかない,ミスが許されない,eメールに時間をとられる,上司とうまくいかない,会社に行きたくない......ストレス要因に事欠かない現代の職場。心身の病気にいたることも珍しくない。いったいどうすればよいのか? フランスの精神科医が,豊富な実例や自己診断テストをまじえながら,基本的なしくみから具体的な対処法まで,ストレスのすべてを平易に解説。

「なんでわかってくれないの!」と思ったときに読む本

46判 320頁 定価1,575円(本体1,500円+税)
トーマ・ダンサンブール 高野優監訳 野澤真理子訳(2004) 〈978-4-314-00970-6〉
気持ちがうまく伝わらない時,私たちはついこう思ってしまいがち―「なんでわかってくれないの!」。でも,そんなすれ違いが起こるのは,自分が本当はどうしたいのかがわかっていないからだと著者は言う。日常の具体例を引きながら,平易かつ丁寧な語り口で,自分自身と向き合いつつ相手ともうまくやっていく,4つのステップのコミュニケーション法を提案する。

こころの暴力 夫婦という密室で 支配されないための11章

46判 256頁 定価1,575円(本体1,500円+税)
イザベル・ナザル=アガ 田口雪子訳(2001) 〈978-4-314-00905-8〉
相手を支配したい欲求が異常に強い人たち(=マニピュレーター)がいる!――彼らは愛をふりまいて近づいておきながら,ひとたび結婚すれば態度を豹変させ,様々な〈こころの暴力〉によって相手を精神的に追いつめていく。このような人間との生活はどんなものか? 苦しみつつも別れられないのはなぜか? 多くの証言から実態を解明し,対処法も示していく。

犬として育てられた少年 子どもの脳とトラウマ

46判 392頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
ブルース・D.ペリー,マイア・サラヴィッツ 仁木めぐみ訳 杉山登志郎解説(2010) 〈978-4-314-01061-0〉
子どもの脳はトラウマからいかに回復するのか――「虐待先進国」アメリカで,カルト教団集団自殺,コロンバイン高校銃乱射事件,9.11など,多くの有名事件でトラウマを負った子どもたちの治療を手がけた児童精神科医が,性的虐待やネグレクトなど深刻なトラウマを経験した子どもの事例を通して,虐待が脳に与える影響と回復への道筋を描くノンフィクション。

子どもの共感力を育てる

46判 392頁 定価2,100円(本体2,000円+税)
ブルース・D.ペリー,マイア・サラヴィッツ 戸根由紀恵訳(2012) 〈978-4-314-01096-2〉
子どもを「被害者」にも「加害者」にもしないために――アメリカの著名な児童精神科医が,他人の感情や心理などをわがことのように感じ理解する「共感」こそが,人が人として社会の中で生きていく鍵だとして,その育て方や欠落した場合の弊害などを豊富な事例とともに描くノンフィクション。

トラウマをヨーガで克服する

46判 264頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
D.エマーソン,E.ホッパー 伊藤久子訳(2011) 〈978-4-314-01090-0〉
トラウマ・ケアの世界的権威として知られるヴァン・デア・コーク博士が創設した米国ボストンのトラウマ・センターで開発された,「トラウマ・センシティブ・ヨーガ」について紹介。トラウマ治療にヨーガを活用し,身体を自分のものとして取り戻すことが大切であることを,トラウマを抱える人,医療者,そしてヨーガ・インストラクターへ具体的に提唱する。

愛はテロリズム ロマンティック・ラブの終焉

46判 284頁 定価2,415円(本体2,300円+税)
マイケル・ヴィンセント・ミラー 矢沢聖子訳(2001) 〈978-4-314-00898-3〉
ロマンティックで幸せな愛の結合であったはずの結婚生活が,いつしか,どちらが心理的に優位に立つかという権力争いの修羅場と化している――こうした状況を「親密なテロリズム」と著者は呼ぶ。それはどのように行われ,なにが二人をそうさせるのか? 心理療法家が自らの臨床経験を踏まえつつ,親密な男女間の闘争の文化的・社会的背景を詳述。解説:香山リカ

わかっているのにやってしまう人の心理学 インナー・ブラットとの対話

46判 276頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
ポーリン・ウォリン 矢沢聖子訳(2002) 〈978-4-314-00922-5〉
甘い物やタバコがやめられない,すぐカッとなる,なんでも他人のせいにする,仕事を先延ばしにする......。私たちはなぜ,周りの人に迷惑をかけ,自分のためにもならない言動に走ってしまうのか? それは「インナー・ブラット(心のなかのだだっ子)」のせいだと著者は言う。この巧みな比喩を使いつつ心のメカニズムを平易に説明。自己コントロール法も伝授する。

クレイジー・ライク・アメリカ 心の病はいかに輸出されたか

46判 (近刊)
イーサン・ウォッターズ 阿部宏美訳(2013) 〈978-4-314-01103-7〉
香港で急増する拒食症,スリランカの津波によるPTSD,ザンジバルの統合失調症,日本の鬱市場の爆発的成長という4つの物語を柱に,欧米のメンタルヘルスに関する信仰のグローバル化を描いたノンフィクション。現地の文化や信仰という背景を無視して精神病の診断や治療を平板化しようとする,精神病という世界の行き過ぎたアメリカ化に警鐘を鳴らす。

心は実験できるか 20世紀心理学実験物語

46判 408頁 定価2,520円(本体2,400円+税)
ローレン・スレイター 岩坂彰訳(2005) 〈978-4-314-00989-8〉
わが子を箱に入れて「条件づけ」する,被験者を騙して電気ショックを与えさせる,病気のふりをして精神科を受診する......論争的でときに悪名高い10の心理学実験――いったい何が心理学者を衝き動かしていたのか。実験者本人や関係者へ突撃取材を敢行し,当時の状況を追体験しつつ,実験のはらむ倫理的問題も抉り出していく,大胆かつ刺激的なノンフィクション。

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