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出版社内容情報
日本の、救いを必要とする子どもたちへ…
少女は、兄弟の中で唯一母親から執拗にいじめられ続け、医者の通報で保護された。施設のシスターや、同じ境遇の仲間とのかかわりの中で、自身の人生を歩む勇気と智恵を学び、母との決別に至るまでを追想した、フランス人女性の自叙伝。多感な少女群像をみずみずしく描きつつ、児童虐待問題の根絶を願う著者の、切なる思いにあふれた感動の実話。
『NON・NO』9/5号でも紹介。“酷い体験に胸が痛むけれど、自力で人生を切り開く姿勢にはとてもとても勇気づけられるよ。”
★久田 恵さん(ノンフィクション作家)「私のおすすめ」(「i feel」出版部50周年記念号より)★
「 これは、とてつもなく不幸な少女の物語である。兄弟姉妹の中で、ただ一人、幼い頃から母親に苛め抜かれ、こきつかわれた主人公のジョジアーヌ・ペラン。現代版シンデレラのようなこのかわいそうな少女が、「虐待する母」の恐るべき魔の手を逃れて、素手で自分の人生の「幸福」を勝ちとっていく。そのプロセスのいちいちにはらはらさせられながらも、他者への愛や信頼を失わずにいれば、どんな困難な人生も乗り越えられる、との勇気を与えられる。
フランスの女性の現実にあった実の親からの被虐待サバイバル体験記であるのだが、文学的描写がたくみで、すぐれた少女小説のような味わい。「支配する母」への依存を断ち切り、母に人生をのっとられることなく、自分が人生の主人公たれ、と少女たちに自立を促す普遍のテーマを隠しもつ寓話としても読める。
忘れられぬ作品である。」
内容説明
「わたしの物語が、あなたを救えるなら…」母親からの虐待に傷つけられていたジョジアーヌを救ったものは…少女の恢復と自立への道のりが、希望をもって綴られる感動の自叙伝。
著者等紹介
ペラン,ジョジアーヌ[ペラン,ジョジアーヌ][Perrin,Josyane]
1952年生まれ。一男一女の母。セラピーの一環として虐待体験を文章化するよう医師にすすめられ、『母の手を逃れて』を執筆。テーマの深刻さからは予想もつかない淡々とした詩的な叙述が注目され、世界の児童問題を伝える叢書の一冊として、2000年フランスで刊行された。現在も、被虐待児を救うボランティア活動をライフワークとして続けている
朝比奈弘治[アサヒナコウジ]
明治学院大学文学部教授
岩沢雅利[イワサワマサトシ]
翻訳家。東京外国語大学大学院で岩崎力、西永良成の各氏に師事。専攻は19世紀フランス文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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